おはようございます。

中村天風著、叡智のひびき(講談社)より。


~天風の教えは是を修行として行ったのではおよそ第二義となる 只一念それを生活行事として行う時完全に第一義的のものとなる~


天風の教えの目的は、「人間の生命に与えられた本然(ほんぜん、うまれつき)の力の完全発揮」です。

つまり、理想的人生を作るのに絶対的に必要な各種の力(体力、胆力(たんりょく、ものに恐れず臆しない気力。度胸)、判断力、断行力、精力、能力)を完全に発揮するための方法(信念)です。


そしてその方法はいずれも、日常生活を行いながら行えることが特徴です。


ここで、プラナヤマ法を紹介します。

プラナヤマ法とは、ヨガの代表的な呼吸法の1つ。いわゆる深呼吸のことです。

まず基本体勢として、クンバハカ法、すなわち肛門を意識的に締め、同時に肩の力を抜いて、さらに下腹部、へその下の丹田に力を入れ、お尻・肩・腹の3か所を同時に整えます。

この体勢で、できるだけ静かにそして長く呼吸します。

その際、吐いて吸うことが大事です。

また下腹部にことさらに意気を吸い込むような、いわゆる腹式呼吸でなく、「ただ無邪気に、静かで長ければ」よいです。


この呼吸法をやると、頭がすっきりしますよ。

「呼吸」とは、順番が大切です。

出す(呼)ほうが先、それから吸う。これを繰り返します。

コツは、出すほうを意識して、吸うほうは自然に行うことです。


生まれがいがあり、活きがいがあり、そして人生の三大不幸(病、煩悶(はんもん、わずらいもだえること。もだえ苦しむこと)、貧乏)を克服する理想的人生に活きるため、真理に順応した活き方をしましょう。


プラナヤマ法を、日常生活に取り入れてみませんか。