おはようございます。
ヴォーカル・アンサンブル カペラの演奏会がザビエル教会でありました。
グレオリオ聖歌など、キリスト教の宗教曲ばかりをアカペラで歌う、9人からなるコーラス隊です。

教会にまさにぴったりの音楽会でした。
澄んだ歌声がとりどりにハモって、ときどき心地良さに吸い込まれました。
やはり歌っている人の気持ちの入り方次第、快感を感じている度合い次第でしょうね。

メンバーを見て、インド人を思い出しました。
インドの鉄道駅の2階には上流の待合い室があり、列車が着くとそこからすっと降りてきて乗りこんだ人たち。
あるいはホスピスに静かにあらわれて、枕元で傾聴する人。

リーダーが、われわれは宗教家ではなく、音楽家だと言ってましたが。
あるいはおごそかな、あるいは揺るぎないその姿は、宗教家の面影と重なりました。

日常とは離れた、静謐(せいひつ)な時間が良かったです。
我々は「心と魂の安らぎ、癒しの響きを目指している」とのことでしたが、ここ鹿児島で、その心は見事に結実しました。
お疲れ様、そしてありがとう。