おはようございます。
大阪、フェニックスホールで、藤原由紀乃さんのピアノ・リサイタルを聴きました。
素敵なホールですね!
ピアノにはとてもいい感じ。

開場10分前に着きました。
自由席でした。
すでに100人位の列が。
いい席、とれたらいいな。
時間になって上がると、前から4列目のど真ん中が、待ってたようにひとつ空いてましたラッキー。

藤原さん。
鮮やかです。
半端ない、です。

バッハ(幻想曲とフーガ)、こんこんと湧き出る清水のような展開に引きつけられました。
ベートーベン(ピアノソナタ26番、告別)、緊迫感にぞくぞくし、弱音の高潔さに幸せを感じました。
ショパン(幻想ポロネーズ)、七色の情景、情感を共にたっぷり楽しみました。ショパンという素材を極上に料理して頂き、おいしく頂戴しました。
ラヴェル(夜のガスパール)、シャガールの大きな絵が浮かびました。音の魔術、夢の世界をありがとうございました。

アンコールがなんと5曲!
渾身の演奏。
訴えるものがあり。
う~ん、このうえない時間でした。

どれもとても良かったのですが、特に文句なくはまった曲のあとは。
挨拶をされる心がこちらに届くような気がして。
なにか納得の瞬間でした。
ていねいに四方におじぎされて、誠実なお人柄がにじみ出て、例えばバラの花束のような時間になりました。

CDを買って、サインをしてもらいました。
「鹿児島から来たんですよ」
「さくら?」
自然体の素敵な方でした。えらぶらず、高くとまらず、とても親しみを覚えました。
「また聴きにきます」
「来年もやります」
今回はついででしたが、次回はこのために鹿児島から出てきてもいい、そんな思いのする素敵な音時間でした。ありがとうございました、そしてますますのご活躍祈ってます。