おはようございます。
森信三、修身教授録より、~8~

友を尚(たっと)ぶ、とうとぶ。
友に大いに尊敬すべきものを認める時、友を尚ぶとなります。

真に尊敬するに足る友人とは、結局は道の上の友ということでしょう。
道の上の友ということになると、結局は師を共にする場合が多いでしょう。
つまり同門の友というわけです。

もちろん友人と言ってもいろいろあり、それぞれ相手との関係にふさわしく交わるべきです。
が、同時にまたその中心となるものは、道の上での友人であるべきでしょう。

友人とは、それぞれの正しきに従って交わるのが道というものでしょう。

真に道を求めて已まなかったならば、やがては師とすべき人にもめぐり合うでしょうし、そうなればまたそこに、同門の友とすべき人も得られるわけです。
ですから、尚友ということも、結局は道を求め、師を求める問題に帰するということになりましょう。