おはようございます。
和英対照仏教聖典より、~12~

心と戦って、真に道を求める人は、常に強い覚悟をもって進む。
なので、あざけりそしる人に出会っても、そのために心乱れることはない。
それによって、かえって仏の教えが心に満たされるであろう、との覚悟がある。

施しても施したという思いを起こさず、ことをなしてもなしたという思いを起こさない。
ただそれが賢いことであり正しいことだからするのである。

愛欲を離れし人に憂いなし、またいずこにか恐れあらん。

ものはみなうつり変わり、現われては滅びる。
生滅にとらわれることなくなりて、静けさと安らぎは生まれる。

座禅する出家の寂(しず)かな心は姿に現われ、人びとの心を清め、不思議な力を与える。

心さえあれば、目の見るところ、耳の聞くところ、みなことごとく教えである。
すなおな、やさしい人に会って、ものに従う心の明らかな智慧(ちえ)をさとる。