おはようございます。
和英対照仏教聖典より、~11~

身に迫ってくる火は避けなくてはならない。
生と老と病と死、愁い、悲しみ、苦しみ、悩みの火は、現に人の身の上におし迫っている。
人はまず、この迫っているものを払いのけるために、道を修めなければならない。

自分のわずかな努力に慢心して、満足して心が高ぶったり、
自分の心がいくらか静まり安定を得たとして、満足して心が高ぶったり、
いくらかものを明らかに見る力を得て、これに眼がくらんで心が高ぶったり、
これらのものはみなすべて、
気がゆるんで怠り、ふたたび苦しみを招くに至るだろう。

心よ、おまえが、すべてのものはみな実体がなくうつり変わると知って、
執着することなく、何ものもわがものと思うことがなく、
むさぼり、いかり、愚かさを離れさえすれば、
安らかになるのである。

形がなくて、どこまでも遠く駆けてゆく心よ。
これからは、おまえはわたしの思うとおりに動かなければならない。
我らはともに仏の教えに従おう。