おはようございます。

NHK教育の語学番組で、4月から世界の名言を味わうコースがスタートしました(ギフト ~E名言の世界~ 月曜、午後11:10~30)。
その内容の一部を紹介し、皆さんと共に学んでいきたいと思います。よろしくお願いします。英語はちょっと、という方は日本語だけでもどうぞ。
今回のテーマは「才能」です。

ひらめきやセンスも大切ですが、苦しまないで努力を続けられるということが、何より大事な才能だと思います。(羽生善治、将棋棋士)
Being inspired and having a good eye is vital, but the crucial ability is to keep striving without agonizing over it.

センスは、五感(目、耳、鼻など)を使って表現することができます。たとえば、
彼女には音楽のセンスがある  She has an ear for music. 
彼女は芸術を見極める目をもっている  She has an eye for art.
彼女は買い物のセンスがある(お買い得を見つけるのがうまい)  She has an eye for a bargain.
彼は商売のセンスがある  He has a good nose for business.

大事、重要を表す語には、crucial, vital, importantがあります。
.crucialがもっとも重要度が高く、vitalが続き、importantがもっとも重要度が低くなります。

才能を表す語、英語ではtalent, ability, giftなど、数多くあります。
.talent  一般的に何かをするのがうまい
.ability  何かをする実用的な技能がある
.gift   生まれついて秀でた能力があり、熟練している

.strive  …しようと努力する、(…を目指して)励む(try)
.agonize  (…で)ひどく苦しむ

凡人はただ時間の過ごし方を考えるだけだが、才能のある人は時間を使おうと努力する。(ショーペンハウエル、ドイツの哲学者)
Ordinary people think merely of how to spend their time. A person of talent strives to use it.

時間は過ごすだけではだめだ、有意義に使わなくてはならない、と説いています。
時間を過ごすはspend, 使うはuseです。

誰よりも3倍、4倍、5倍努力勉強する者、それが天才なのだ。(野口英世、細菌学者)
Someone who works and studies three, four, five times harder than anyone else… that’s a genius!

自分に何ができるか、やってみるまではわからない。(西洋のことわざ)
You never know what you can do till you try.

偉大なことをなしうる潜在能力は誰にでもある、と言っています。

己の立てるところを深く掘れ、そこには必ず泉あらむ。(高山樗(ちょ)牛、明治時代の思想家)
Dig deeply where you stand. You are certain to find a spring there.

探し求めているものは、まさに足もとにある、ということです。

本当の才能は、己自身を信じ、己の力を信じるところから生まれる。(マクシム・ゴーリキー、ロシアの作家)
True talent comes from belief in yourself, in your own power.

.belief  (…に対する)信用、信頼(trust)(in)

ちょっとdown(落ち込んでいる)なとき、この名言が何らかの助けになってくれるかもしれません。