元日に叔父さんに会った。10年振り位だったろうか。
79歳だが、人生まだまだという気持ちだった。

いろいろ話を伺った。
フグ毒の特効薬の話、我々のルーツが松前町であること、兄の最後の時の様子など。

その叔父さんが、2日の夜に亡くなった。
腹部大動脈瘤破裂だった。

びっくりした。
人の命はわからないという感を新たにした。

叔父さんには、今まで数々の厚情をいただき、感謝し尽くせない。
今回、亡くなる前日にお訪ねし、話を伺ったことが、わずかばかりの恩返しになってしまった。

大動脈瘤があることは以前から判っていた。
病院に運ばれて点滴を受け、意識が戻ったらしい。
そして、「腹が重たい。大動脈瘤の破裂だな。俺もこれで終りだ」という意味のことを言った。
叔父さんらしい最後だった。