4348インフォコムはよさそうな会社だと思ったので、2021/5/13に2,610円で買いました。その後ずっと様子を見ていたのですが、全く鳴かず飛ばずだったので、「2年持ってこれでは時間の無駄か」と保有817日目の2023/8/8に2,655円で売ってしまいました。

 

しかし、本日時点の株価は6,050円です。その理由は、米投資ファンドのブラックストーンがインフォコムを買収することで最終合意し、19日から1株6,000円前後でTOBを始めたからのようです。

 

このニュースを読んで、株価は「その時点でついている値段が適正価格」といいますが、それって本当なのかと改めて思いました。

 

1年足らずで企業価値が倍になったわけではないでしょう。しかし、外資が本気でほしいと思って買いに入っているということは、漫画の電子配信にはそれだけの価値があると評価しているか、あるいはやり方を工夫すれば買収金額よりもっとずっと儲かるはずだと考えているに違いありません。

 

商社株もそれまで「多角的な経営は株価には反映されない」とさんざん言われながら、いったんバフェットが買いに入ったらコングロマリット・ディスカウントなんて誰も言わなくなりました。

 

日本の中にいるとあまりに当たり前すぎるようなものが、それを世界的視野で見たときの価値がいくらかなんて、日本人には全く評価できていないんだなと思いました。個別株のアナリストが減っている上にカバーされている企業数も少ないし、個人投資家が調べてもわかりようがありません。

 

こういう時は「やっぱり投資は運だな」と思います。