グレアムのミックス係数については、著名個人投資家のみきまるさんのブログで知りました。

 

ミックス係数はウォーレン・バフェットの師匠であるベンジャミン・グレアムが提唱した株価の割安性を測る指標で、PER × PBRで計算し、これが22倍以下であれば割安株と判断できるとしています。

 

利益面(PER)と純資産面(PBR)の両方を使って割安性を判断するのは合理的かつ簡単で、バリュー投資一筋の自分にはぴったりの考え方なので、エクセルの表に計算式を入れて、いつでも時価での倍率を見られるようにしています。

 

なお、22倍というのは米国株に関してのことなので、みきまるさんは日本株はその半分の11倍でいいんじゃないかと書いていました。

 

ミックス係数は、「バフェット・コード」というサイトの「投資手法」のところで、条件検索からこの式を選択することでスクリーニングできます。11倍でもかなりの数がヒットするので、5倍くらいにしてその一覧を眺めてみて、自分が買いたい会社はなさそうだったならこの方法は向いていないと思います。

 

ついでにPBRについて、そもそも純資産は貸借対照表に金額で計上できるもの(実物資産・金融資産)だけで判断しており、人的資産は含まれていません。つまり株価が1株純資産額より低いという場合、マイナスの部分は人的資産が足を引っ張っているのではないかと思われます。人的資産とは社員のことですが、社員は企業に必要不可欠なので、要は社長の能力がマイナスと評価されているわけです。

 

よって、東証のPBR1倍割れ改革にしても、株主還元を厚くして株価を上昇させるのは表面的な話であって、本質的には社長が代わらないとダメなんじゃないかと思っています。日本はデフレ経済からインフレ経済へとパラダイム転換している最中であり、古いマインドの社長は早く交代して、もっと若くてやる気のある人になってほしいですね。