きもの着付とお料理教室wayoriの順子です。
昨日はきもの着付エレガンスクラスのお稽古でした。
12時から3名、こちらは10月からエレガンスクラスがスタートした受講生です。
皆さんお着物でお越しくださいました。
14:30からの4名は4月からエレガンスクラスがスタート。
こちらの皆さんはお洋服でお越しくださいました。
エレガンスクラスは原則着物で来ていただき、道中の気づきや着崩れなどをチェックします。
しかし、強制ではありませんのでお稽古の内容と気候を鑑みたり、お稽古前後の予定などに
よってはお洋服でもOK。
後半はまだまだ着物では不安の方が多いのでお洋服をお勧めしました。
昨日は4月とは思えない暑さ。洋服だったら半袖でもよいくらいでしたのでコーディネートは
さぞ悩まれたと思います。
しかし、大切なことは「道中ちょうど良い装い」よりもお稽古の内容に相応しいかです。
今月は着物は「紬、木綿、ウールなどのカジュアルな織の着物」、帯は「八寸」です。
お持ちでなければ小紋や九寸でも構いません。
エレガンスクラスでは技術を習得することだけが目的ではなくて知識を広め深く学ぶことも
大切な目的です。
紬は種類が多いですよね。カジュアルなものもあればドレッシーなものもあり、単衣向きの
ものもあります。
木綿やウールなどの太物は基本的には呉服屋では扱わない(少ない)のですが、これからは
需要が高まる商品だと思います。
私は10年くらい前までは木綿やウールは母の若い頃の着物があるので反物から仕立てる
ことは綿薩摩以外には考えられないと思っていましたが時代も気候も変わり、私の考えも
変わりました。
普段着として伊勢木綿、片貝木綿、真岡木綿、阿波しじらなどはもちろんですが竺仙の
奥州小紋や松煙染小紋などの後染めも浴衣としてではなくて木綿小紋としてシェアが
拡大され、価格も上昇すると思っておりましたので受講生に推奨するようになりました。
私自身もこの10年近くで木綿の後染め、先染め、どちらも随分増えました。
カジュアルな単衣着物には芯がない八寸は相性がよいと思います。
このようなことも含め、今月のお稽古ではたくさん伝えたいことがあります。
原則、実物を見て触って学んで欲しい。
口だけなら机上の空論と同様です。
しかし、お稽古よりもお稽古に来る装いを重視された皆さんには話すことがありません
暑いときや雨の日は無理をしないで持って来てくださいと何度も言ってます
全く通じていなくてがっかり。本当に虚しくて、悲しくなります。
袷の大島に絽の帯、紋付に礼装よりの開き仕立ての名古屋帯、しじら織に手が綴じてある
博多帯・・・がそれぞれの装いでした。
「木綿やウールは無い、紬は袷だから暑いので、では単衣の礼装で」ってそれは違うよー。
暑さ対策に夏の襦袢は結構ですが絽の半衿はなぜ?と聞いたら「付いていたからです」と。
半衿付けの1dayレッスンや再受講の機会もありますし、先月には夏の紋紗襦袢に塩瀬の
半衿で暑さ対策をしたことを話したはずです・・・。なぜ、半衿を付け替えないのでしょう。
夏帯もさすがに早かろう・・・。長襦袢も着物も4月の装いで帯だけ夏にして、羽織物で隠す。
これは暑さ対策になっているのでしょうか
しかも、「以前のお稽古で夏物でも芯があればいつでも大丈夫と先生がおっしゃったので
夏物かなと思ったけどOKだと思いましたとのこと・・・。
なんじゃそれそんなことは言わない。あり得ない、あり得ない、あり得ないでしょう
このクラスはどうして着て来ることが第一優先なのかしら。
どうしてお稽古のための準備を優先しないのでしょうか。
しじら織に博多帯はよいと思います。しかし、帯揚げが合っているか先生に聞こうと思ってと
おっしゃるので「何がダメだと思うのでしょうか」と聞くと「縮緬なのでどうかなと思いまして」と、
「逆に縮緬じゃなかったら何がありますか」、「・・・」と。
綸子のてかてかしたものなら「合ってますか」と聞かれるのもわかりますが・・・。
wayoriで習う前にも余所で習った経験者です。着物も頻繁にお召しになっていますので
縮緬or綸子なのか袷用or夏用なのか、どちらなのかなぁと思ったので質問返しをしました。
木綿着物にはたっぷりと光沢があるものや礼装向きは避けます。
マットなものとなると縮緬が多いです。縮緬と言ってもシボの感じはいろいろありますので
単衣で透け感強めのしじら織に八寸の博多ですからボリューム感のないすっきりしたものが
合います。
絽縮緬はまだ早いです。
帯揚げを夏物にするなら半衿や帯も夏物に合わせた方がより素敵。こういう話しは本当は
もうちょっと先にしたいのです。実際にその季節のものを身につけて来られた時に物を見て
聞いた方が理解度が深い。言葉でボリューム感、すっきりなどと言ってもイメージには差異が
ありますからね。
エレガンスクラス生は基礎生とは違います。質問するからには答えを教えてもらうことだけ
考えずに自分の考えや意見もちゃんとお願いします。
9月でエレガンスクラスは修了します。
実技は5月と9月しかありません。しかも9月はほぼコーディネートの勉強です。
着付けは半年~1年で着られるようになりますがその先が難しいし楽しいのが着物の世界。
あと半年で伝えられることは私の知識のほんの1,2%です。正しく覚えなければマイナスに
なっちゃう
たくさん覚えようと無理したり、着物で行こうと無理したりしないで欲しいです。
聞きたいものがあればキャリケースに詰めてゴロゴロ引いて洋服で来たら良いのです。
本当にもったいない。
兎にも角にもお稽古の内容や持ち物は事細かにメールでお知らせしていますので、必要な
物を準備するのは受講の上で最低限の心構えです。
暑いから、とか、先生に怒られちゃうかなと思ったけどと自分の都合で好き勝手な装いでは
伝えたいことが伝えられないのよね。
そもそもそんなことでは怒らない。怒る気力も沸いてこない。
14:30~もお稽古があるというのに前半で、しかも冒頭の「着たいものを着てきた」
ショックで凹んでしまいました・・・
竺仙の松煙染め小紋(木綿)に博多献上です。
帯揚げは楊柳のような生地に少し絞りが施されていて、帯締めはボリュームい控えめで
ぼかしが涼し気な笹浪組です。長襦袢は単衣です。
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