浴衣の洗いはプロ一択です | きもの着付とお料理教室 wayori @港区白金

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母の影響で子供の頃から日本の伝統衣裳「きもの」をこよなく愛し、日本の伝統食をベースとしたマクロビオティック、
母から受継いだ手作り発酵食品・保存食を日々の暮らしに取り入れています。
お教室やブログを通して、みなさんの暮らしのお役にたてるとうれしいな♪

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きもの着付とお料理教室wayoriの順子です。

 

着物、帯、着付小物、和装小物・・・全て購入する際は「教材になるものを」と頭の片隅に

置いて選んでいます。

 

受講生に見て触っていただいたり、質感や着心地などを自分の言葉で伝えられるように

したいと思っているので、「好きなもの」「欲しいもの」ばかりを買わないようにしています。

 

それなりの出費のため、安易に決めずに受講生のタイプや手持ちのものとの合わせ方、

自分の雰囲気には合っていないものをどのように自分らしく着こなせるかなども予め

イメージします。

 

既製品やリサイクル品はほとんど買うことがありません。

呉服屋さんで反物か購入する際はたくさんの学びがあるからです。

例えば、反物で見たときと仕立て上がって羽織ったときの印象が

ガラリと変わり、違和感があることもあります。

その原因を考えることも学びになり、受講生へのアドバイスに繋がっていきます。

 

浴衣も同じです。

 

浴衣の場合は柄が大きめのものが多いので特に反物と仕立て上がりでイメージが

変わりやすいです。

また、長襦袢を着ないため着物と同寸にする必要はありません。

 
例えば、竺仙のコーマも全て仕立て方を少しずつ変えています。
寸法だったり、加工だったり、形だったり、縫い方だったり・・・。

 

これらは綿絽です。

広衿にしたり、バチ衿にしたり、居敷当ての有無だったり・・・それぞれ異なります。

 

綿紅梅、綿麻紅梅です。

 

阿波しじら、綿縮み、コーマなど織が異なります。

 
絞りです。

 

着心地や歩いたときの摩擦、風通し、吸湿、速乾性など浴衣と言えども異なります。

仕立てて、着て、出掛けて、手入れして、ようやくわかるのです。

 

受講生からはお手入れの質問も多いです。

「木綿や麻は自宅でも洗えますよ」「私は自分で洗っています」という呉服屋さんや

着付講師も多く、皆さんに勧める方がいらっしゃると思います。

 

しかし、私は原則、自分では洗いません。勧めません。

 

手頃なお値段の既製品は手洗いも洗濯機洗いも試したことがあります。

(浴衣ではありませんが、シルックや爽竹はミシン併用仕立てで縫い糸も洗っても

大丈夫な糸なので洗います)

 

でも、反物から仕立てた(目安としては5万円以上かな~)浴衣は洗いません。

 

手洗いの場合、先ず心配なのが水の温度です。

マンションの水道水は温かい・・・ダウンダウン

絞るのも大変あせる

雑巾みたいに捻ったらシワになるし、タオルで挟めば繊維がつくし、脱水機を軽くかける

のが一番良いかと思うけど、加減が難しい・・・。

 

干すときも陰干しで吊るしたいけど、陰干しは時間が掛かる、直射日光は避けたい。

「風通しの良い日陰に吊るして短時間で乾かせる」条件が整っている方は少ないでしょはてなマーク

 

10年以上前ですが既製品の浴衣を洗濯機で洗ったとき、

見事に縮みましたえーん

お袖も裄も縮んで小柄な方用の貸出し専用になりました。

 

まぁまぁのお値段で買った浴衣を1度着て、自分で洗濯して縮んだりしたら私泣いちゃうえーん

 

プロが洗ったものと自分で洗ったものは風合いが全然違います。

家着や近所の盆踊り、習い事のお稽古着などでは自分洗いでも良いと思います。

 

しかし、昨今のお出掛けのに浴衣であれば、私はプロに任せたものの方が着心地も

良いし、気分も上がります。

更に、長持ちするような気がします。例えば、色褪せ・糸のほつれなど。

 

セーターを自宅で洗うかクリーニング屋さんにお願いするのか線引きがありませんかはてなマーク

お手持ちの浴衣をご自分のセーターに置き換えたときにどちらの類かで考えてみる上差し

 

洗いに出すことも私にとっては大切な実験です!!

洗う前に寸法を測っておきます。

そして、すべて同じ条件で洗うのではなくて、変えています。

 

丸洗い、水洗い、汗取り有無・・・。

例えば同じ白地のコーマを丸洗いと水洗いに分けて縮み具合を確認したり、汗取りの

有無については1枚は有り、1枚は無しで毎年繰り返して黄変を確認してみたり。

 

仕立て前に水通しをしたもの、していないものを同じように洗って、どう違いが出るか、

変わらないか。←同じ生地の浴衣で試します。

 

ミシン併用と手縫い、居敷当ての縫い糸の表への影響など、お手入れ(洗い)を繰り返す

ことで変化していきます。実験・観察は時間が掛かりますあせる

 

「○○が一番お勧め」とか「○○なら間違いない」という答えはありません。

 

同じ木綿でも生地が異なり、染め方も違います。

購入してどれくらい経ち、何回くらい洗いに出しているのかでも違います。

仕立て方も違います。

また、着る人の美意識も違います。

そして、その物に対する想いが人それぞれに異なります。

 

だから、木綿や麻もののお手入れについて一方的にブログ等では伝えられないですし、

受講生に直接聞かれた際にも答えが相手によって、物によって変わります。

 

私は自分で洗った経験から、手間、場所、仕上がり具合、傷み具合などを比較して、

お手入れはプロに任せるお願い一択になりました。

 

洗面所やお風呂場で手洗いするの、本当大変。汗だくよ~あせる

 

ただし、シーズン中に何度か着用する場合は応急処置は必ずします。

背中・脇・帯まわりなどの汗取りや汚れの確認は必須です!!

 

それは、普段から着物や帯を片付けるときにもその前にチェックし、簡単なお手入れは

必ずしています。

 

お稽古でいつも言ってます。

「片付けることは次に着るための準備です」と。

日々、コツコツ続けることが大切。

習慣になれば大変じゃないです。

 

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