きもの着付とお料理教室wayoriの順子です。
先日、紗袷せを着てお出掛けしました。
紗袷せっていつ着るのと聞かれることがよくあります。
そもそも「紗袷せ(しゃあわせ)」ってどんな着物と思われる方もいらっしゃると思います。
一般的に絵羽の絽の着物の上に紗が重なっています。
紗に紗が重なっているものもありますがこちらは「二重紗」と私は習っています。
でも、これも紗袷せと呼ぶ方もいらっしゃるみたいですよ。
紗と紗が合わせっているからかしらね。
私は絽に紗が重なっているものを「紗袷せ」、紗が二枚重なっているものを
「二重紗」と理解しています。
どちらにしても薄物(夏物)に薄物(夏物)が重なっています。
私が紗袷せを着用している方を間近で見たのは30年近く前です。
着付講師の先輩でした。
そのときに他の講師が「わぁ、紗袷せね~」と声を掛けていたので私も近寄ってお勉強
させていただきました。
絽に紗が掛かっていて、絵羽がぼんやり見える・・・あ、この、霞み見える様子を
紗がかかっているということかなと思ったので印象に残っています。
更に着用時期が「6月の末2週間と9月頭の2週間の合わせてひと月だけなのよ」と聞き、
余りにも驚きこの件も印象に残っています。
あの頃はまだ単衣や夏物、羽織物などの季節の着分け方さえも混乱気味だったので
紗袷せをなんて贅沢で粋な着物なのだろうと羨望の眼差しで先輩の着姿に見惚れました。
それから、ネット(あの頃はインターネットはありませんでした)の時代に突入し、検索
すれば何でも分かる時代になり、改めて紗袷の着用時期を調べるといろいろ書かれて
いました。
単衣の時期である6月に着るのはおかしい。紗袷は5月に着るもの
夏物が重なっているので薄物1枚で着用する前の単衣の時期に着るもの
9月は不粋だからNG、6月のみ着用する
東をどりで芸者さんが着たことで広まったと言われているので東をどりの時期に着るもの
などなど・・・。
季節とは異なりますが、絵羽なので訪問着と同格だから礼装です。と書いていらっしゃる
方もいて、少しびっくり・・・。
礼装か否かは絵羽だからとか訪問着だからで決めつけない方がよいと思います。
文様の意味や紋が大切です。
紗袷せは古典の吉祥柄は少ないと思いますのでほとんどのものが贅沢な洒落物では
ないかと思います。
私の紗袷せも青紅葉に萩、そして小舟でなど。
とてもシンプルでさっぱりした柄に青紅葉(春)と萩(秋)の草花が描かれています。
また、紗袷せが誕生したころと現代では気温が異なります。
私は最初に習った6月末2週間、9月頭の2週間を基本として、気温や体調に合わせて
着用すればよいと考えています。
5月中旬から6月中旬、初秋は気温や着物の文様や色目次第で。
6月後半は正直暑いかな~。単衣から薄物にフライングしたいくらいですもの。
結婚式や華やかなパーティー、授与式などに着用することはなく、観劇や食事会などに
私は着用しますのであまり厳しい線引きはしたくなと思っています。
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