こんにちは。『プログレス学習教室』の坂田です。
日々の宿題や自主学習で、数学のワークを解いているとき、みなさんはどのタイミングで答え合わせをしていますか? 「何ページもまとめて最後に丸付けをする」という人もいれば、「1問解くたびに、すぐ答えを確認する」という人もいると思います。
実は、この「答えを見るタイミング」ひとつで、数学の力が伸びるかどうかがガラリと変わってしまうんです。今日は、問題集の効果を何倍にも高める、正しい使い方についてお話しします。
まとめて丸付け派と、すぐ見る派の落とし穴
塾で生徒たちの様子を見ていると、この丸付けのタイミングで損をしてしまっている子がたくさんいます。
例えば、数ページまとめて最後に丸付けをするタイプ。一気に進める勢いはいいのですが、いざ丸付けをするときには、最初に自分が「どうしてその式を立てたのか」「どこで手が止まったのか」をすっかり忘れてしまっています。これだと、間違えた原因が分からなくて、ただ赤ペンで答えを写すだけの「作業」になりがちです。
かといって、1問解くごとにすぐ答えを見るのも、あまりおすすめできません。ちょっと考えて分からないと「まあ、答えを見ればいいや」とすぐに諦める癖がついてしまって、テスト本番の初見の問題に立ち向かう体力が育たないからです。
一番のおすすめは「1ページ単位」
じゃあ、いつ見るのがベストなのか。私の一番のおすすめは「1ページ単位」です。 1ページ分(大体3〜5問くらい)をまとめて解く。これが、自力で考える練習にもなるし、記憶が新しいうちに振り返りができる、絶妙なバランスなんです。
数問続けて解くことで、「このパターンの問題はどう解くんだっけ?」と自分の頭の引き出しを必死に探す時間が生まれます。そして、その時の試行錯誤の記憶が生々しく残っているうちに丸付けをするからこそ、「あ、ここで符号を変え忘れたんだ!」という気づきが、心に深く刻まれます。
今日からできる、問題集の正しい使い方
今日から数学のワークを開くときは、手元に答えの冊子を裏返して置いておいて、次のような流れで進めてみてください。
まずは1ページ、自分の力だけで解ききること。 途中で分からない問題があっても、すぐに答えを見てはいけません。「うーん」と1、2分考えても手が動かないなら、一旦飛ばして次の問題へ進んで、まずはその1ページを最後まで終わらせます。
1ページ終わったら、すぐにその場で丸付けです。 自分の記憶が一番熱いうちに、答え合わせをします。合っていたものには〇、少しでも迷ったり解説を見たりしたものは△、分からなかったものには×を問題の横に書き込みます。
そして、間を空けずに、その場で「解き直し」をします。ここが一番大切な、本当の「勉強」の時間です。 解説を読んで「なるほど」と思ったら、一度答えを隠して、真っ白なノートに自分の手でもう一度、最初の一行目から計算の最後まで再現できるか試してください。1ページ単位だからこそ、この解き直しまでをセットにしても、途中で嫌にならずにやりきることができます。
問題集は「今の実力を測るテスト」ではない
問題集を使う目的は、全問正解してきれいなノートを作ることではありません。「今の自分にできない問題を見つけ出し、その場でできるように変えること」です。 1ページ解くごとに、自分の弱点が見つかり、その場で修理していく。この地道なサイクルを繰り返している人は、応用問題に出会ったときの粘り強さが全く違ってきます。
今日の夜の勉強から、ぜひ「1ページ単位の真剣勝負」を試してみてください。その一歩一歩が、次の期末テストであなたを支える本当の実力になっていきます。