造幣局の通り抜けが始まりました
近年、ものすごーく混むので、しかも日本語がほとんど聞こえてこないので
行くかどうするか、じつは迷っています
でも、コインセットは欲しいしなぁ…
届いた簡易書留の封筒を眺めていて、
おもてに「転送不要」と書かれているのを見て、ふと思い出したのですが、
近ごろ「天地無用」と書かれた荷物、あまり見ないと思いませんか?
どうして書かなくなったんでしょう
やはり、意味がわかりにくいからでしょうか
子どものころ、ちょうど小学校の3年生か4年生あたりで「無」を習ったころです
箱に赤い字でこう書かれているのを見て、「天地」も「無用」も、意味がさっぱりわからず、首を傾げたことを覚えています
空と地面に用がない???
それって、中身がないってこと?
あげくに、「アマチムヨオ」と読んで、人の名前かと思ったりして(笑)
「逆さにしてはいけません」という意味だと聞いても、やはり字と意味とが結びつきませんでした
あれは、天=上と、地=下とを、返して用いては、なら無いという意味だったのですね
ここでの「無用」の「無」は、「用がない」のではなく、「用いること無かれ」という禁止をあらわす言葉です
日本語、ムズカシイデスネ
せっかくの機会なので、否定(打ち消し)の字について、見ておきましょう
「無」は、まったくない、完全にゼロ、ということを表します
『ぎゃー、戸だなにかくしておいたどら焼きがない、どこにもないっ。あんたたち、食べたでしょっ』という感じ?
「不」は、ゼロではないけれど、足りない、行き届いていない、ということを表します
『なに?このどら焼き。あんこがない。もう!だれかあんこだけ食べたわねっ』という感じ
「未」は、いまからできるけれど、まだできあがっていない状態を表します
ホットプレートとカステラミックスを用意して、『さあ、これからおいしいどら焼きをつくるからね』という感じでしょうか
「非」は、ほんらいあるべき姿とちがう、まちがっている、ふつうでない状態を指してつかいます
『わっ!これ、包みはどら焼きだけど、どら焼きの皮がぬれせんべいじゃない』・・・ちょっとびっくりしますね
熟語につける否定の語を問われる国語の問題を見かけるのですが
もとの熟語の意味さえわかっていれば、感覚で答えても、たいてい合っていることが多いので、否定の語よりまずは熟語の意味を知ることが大切です
ただ、ちゃんとした意味の違いは?と聞かれると、上記のようになります
すっかり見かけなくなった「天地無用」ということばですが
いまは、「逆さ厳禁」に変わったようです
まぁ、これなら、すぐに意味が分かりますよね
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