旅の足跡(その5) | ライムグリーンの風

ライムグリーンの風

73年式のマッハⅢで綴るツーリング絵日記。
他にKSR-ⅡとGPZ900Rに乗ってます。
車はNBロードスター。
時々飲み鉄の旅や歴史探訪も。
古墳が好きです。

こんばんは🌛



先日、秩父方面からの帰り道に一人のライダーに会いました。


夕陽を背にちょっと混み始めた川越市内の国道16号。

2車線のレーンチェンジもスムーズで、決して四輪ドライバーに反感を持たれるようなヤンチャな運転ではない。


近づくと、マッハと同年代のカワサキのナナハンに黒塗りの集合管。キャンバス地のサイドバッグも片側につけていた。


車体はちょっとヤレた感じでも、大切につきあっているのがひと目でわかります。

バイクを持っている、でなく、大切にし乗っている人。

その人のバイクに対する接し方って、一瞬でわかるものです。


「あ…自分と同じ人だ」


信号待ちで目が合い、お互い軽く会釈。

スモークシールド同士でも気が合う人ってことも、その一瞬だけでわかるものです。


僕はすぐ先で左折。

別れ際手を上げると、彼はホーンとサムアップサインで走り去りました。

ただ、その一瞬の出会い。


春日部ナンバーのZ2Aのライダーさん。

またお会いしたいな。




さて本題。

9月18日は乗り鉄の長い一日です。

ノロッコ号を降りた僕は、30分少々の待ち時間で乗り継ぎます。


次は13時40 分発の根室線根室行き普通列車に乗りました。

根室線の釧路と根室の間は、通称「花咲線」と呼ばれています。
根室までは一日5往復(厚岸までの区間運転が1往復)のローカル線。

この区間は昭和58年の冬に乗って以来のご無沙汰です。

過去に、その当時のことを記事にしています。

読んで頂ければと思います。



今日乗る車両はキハ54型という1986年製の国鉄型です。丁度40歳ですね。
普通列車ながら、車内は特急車の椅子でなんだか嬉しい✨
営業キロ135.4km。2時間18分の旅の始まりです。

釧路を発車し東釧路を過ぎてからは、釧網線に負けず劣らずの素晴らしい車窓となります。

線路に沿うのは別保川です。
下流は釧路川へ繋がります。

沿線は小規模ながらも湿地帯が続きます。


今日のお昼は駅弁じゃなく…
大好きなメロンパンです🍈

キハ54のエンジンは、ターボチャージャー付き250馬力が2基で計500馬力と力持ち!
上り勾配でもグングン走り抜けます。


タンチョウのペアが見えました。

白樺の原生林の中を駆け抜けます。

14時17分、尾幌に到着。
車掌車を転用した駅舎です。
※車掌車とは、その昔、貨車の編成の一番最後尾に連結されていた車掌さんが乗る車両で、当時は黒に塗装されていました。
ある時期に一斉に廃止されましたが、駅の待合室に転用されたものが多かったみたいです。

尾幌発車。
駅を出てすぐに民家が途絶えます。

牧場が点在するのは、釧網線と若干趣が異なりますが、これもまた道東らしい酪農風景です。

最後部からの眺め。


並走する道は根室まで続く国道44号です。

門静を過ぎると海が見えて来ました。
右彼方の陸地は尻羽岬。左彼方の陸地は愛冠岬です。
湾内のような風景です。


厚岸を過ぎると、別寒辺牛湿原です。



列車は別寒辺牛湿原の中を淡々と走り続けます。

普段の日常生活では絶対に会えない風景の中にいます。

僕はこの風景に感動し、何枚も何枚もシャッターを切りました。



窓を開け、荒涼とした風景の中を進みます。



14時50分、茶内で列車交換です。

14時57分、比較的まとまった集落のある浜中停車。
でも、乗る人はいませんでした。


永遠と思える緑の中の直線をディーゼルカーは進んで行きます。

広大な牧場が広がります。

15時06分、姉別発車。

15時13分、大出力のディーゼル音と甲高い過給器の音を響かせながら厚床を発車。
嘗ては、別海、中標津方面へ標津線が分岐していました。
また、急行列車も停まり駅弁も売られていて、随分と賑やかな駅の印象がありました。

人口の恐ろしく希薄な原野の中を根室目指して走ります。


広いね!

午後の柔らかい陽射しが木々を照らします。

15時27分、別当賀発車。


手付かずの白樺の原生林の中を駆け抜けます。

落石の海岸が見えて来ました。


落石駅

15時38分、落石発車。
夕陽に照らされ、列車の影も長くなって来ました。

15時43分、昆布森発車。
見にくいかもですが、43秒頃に物怖じしないエゾシカが映っています。

放牧馬の先に平坦なユルリ島が見えます。

同じ空でも埼玉より綺麗に見えるなぁ。気のせいだろうけど。

長閑な放牧風景ですが、ここは既に根室市に入っています。

荒涼とした風景に見惚れていると、間もなく終点です。

定刻の15時58分、終点の根室に到着しました。
東根室駅無きあと、日本最東端の駅となっています。

以前来たときと同じ駅舎でした。
今となっては古っぽいですね。

根室駅には僕も縁があり…
この古い写真ですが。

根室駅開業から4年後のスタッフ集合写真です。
この中に父方の祖父がいましてね。
バンカラな祖父ですが、明治生まれに珍しく英語と中国語が堪能だったので、このあと池田機関区を経て家族共々中国大陸へ、終戦まで派遣されることになります。

日本最東端の駅。

10分の休憩のあと、16時08分に釧路へ戻ります。
これを逃すと18時59分の最終列車まで約3時間待つことになります。

折り返しの列車は、お客さんがたくさん乗っていて、辛うじて空いていた通路側の席に座りました。
窓側には地元の人らしき寡黙そうなお爺さん。

来駅記念に入場券を買いました。

運転席横から前方を眺めます。

夕陽に照らされた鉄路。

ハンドルを握る運転士さん。格好良いなぁ。



日没となったので、あとは暗闇の中釧路へ向かいます。
僕も席に着いて少しウトウト…

暫くして、ひょんなことから、隣のお爺さんと会話が始まりました。
武佐で降りるので窓側にどうぞ、と言われて窓側に座り直しました。
そのお爺さん、脳梗塞を患い根室の病院での定期検査に行った帰りとか。
汽車の本数が少なく、根室の弟さんの家に一泊しての通院とのことでした。
自分の病気のこと、根室や釧路が賑やかだった頃のこと、炭鉱のことなど、下車までの3駅ほどの短い時間でしたが楽しいお話でした。
「もっと早くに話し掛ければ良かった」とニコニコ顔で言いながら、人家の灯火が疎らな武佐駅で下りて行きました。
こういうふれあいが一人旅の楽しさでもあります。

18時50分、すっかり暗くなった釧路に到着。
往復6時間の花咲線の旅を終えました。

その後は19時丁度発の札幌行きおおぞら12号に乗車です。
しかし、札幌までは行かずに…
ひと駅の白糠で下ります。
今夜の宿は白糠です。
ここは僕が生まれた町。

おおぞら号が「エンジンの音轟々と…」札幌へ向けて出発して行きました。

札幌まで旅路は長いおおぞら号。
札幌着は22時59分。頑張れ!

こちらはポツンと釧路行きの普通列車。

懐かしい白糠駅。


徒歩1分で今夜の宿にチェックインしました。

まだ木の香りの残る綺麗なお部屋。

早速食べて…

釧路の銘酒、福司!

食後に夜の街をフラフラと…

国道38号

子供の頃、夜行列車を見送った踏切。

白糠駅

面白い自販機ね😊



駅に来ました。

夜は無人になるので自由に入れます。



遠路札幌からやって来たおおぞら9号。

古い駅舎なので改築されます。

静まりかえった駅前通り。

一杯飲んだらオヤスミ🌠

今日も長い一日でした。
最後までお付き合い頂きありがとうございました🌟
明日は明日で更に特別な一日となります。