店頭にみずみずしい青梅が並んでいます。
もうしばらくすると黄色く熟した漬け梅が出回りますね。
マーケット中に甘酸っぱい香りが漂います。
私は九州の熊本県生まれで、父の実家は田んぼと山に囲まれ、大きな梅の木がありました。
今思えば漬け梅にするためでしょうね、木に熟した美味しそうな黄色い梅がなっていて、幼い私はそれをフルーツと思い食べました。
その夜、お腹が痛くなり七転八倒した記憶が残っています。
そうなのです。梅の酸はアミグダミンといって、青酸化合物でお腹が痛くなるのですよ。
干して梅干しにするとベンズアルデヒドに変わり、食べることが出来るようになるのです。
スナック菓子や飴、せんべいなど40種類以上が梅味で発売され、梅は根強い人気ですね。
日本の梅干が使われて学会発表になりました疲労回復の仕組み、クエン酸サイクル(TCAサイクル)により、梅人気に拍車がかかりました。
毎日梅干を摂ると疲労回復のサイクルが身体に出来るということが証明されたのです。
そのほか梅の食効は、酵素の働きで活性酸素除去作用や、カルシウム、鉄分の吸収を促したり、健胃作用、そしてピクリン酸により二日酔いに効果的なことが認められています。
板倉料理学院 では毎年この季節は昼クラスと夜クラス交互に「減塩梅干」を漬ける実習があります。
年季が入った70歳のおばあちゃんの漬けた梅干より、若葉マークの生徒さんがレシピ通りに作った梅干の方が、真っ赤で美味しく漬かると評判の「減塩梅干」なのです。
年間の梅料理は生徒さんに漬けていただいた梅干で作ります。
今日ご紹介する「名水ポーク の梅・シソチーズ揚げ」も好評な一品です。
今晩の夕食にいかがでしょうか。
金曜日は板倉秘伝の「減塩梅干」をご紹介しましょう。
お楽しみに、お待ちくださいね。
『名水ポーク の梅・シソチーズ揚げ』
〈材料4人分〉
・豚もも肉うす切り 300g
・A 酒・しょう油 各大さじ1.5
・梅干しの果肉 2個分
・青じそ 8枚
・とろけるチーズ(スライス)4枚
・衣
・小麦粉 1/2カップ
・牛乳・水 各大さじ2
・揚げ油 適宜
・レモン 1個
〈作り方〉
(1)豚肉はAに15分程漬ける。
(2)・梅干しの果肉は細かくたたき、刻む。
・青じそは縦半分に切る。
(3)(1)の豚肉に梅干しをぬり、青じそをおきチーズをのせ、くるっと巻いて楊枝で止める。
(4)混ぜ合わせた衣に(3)をくぐらせ180℃に熱した油で2分程揚げる。器に盛りくし形に切ったレモンを添える。
<今回使用した薬膳食材>
蘇葉(そよう)
シソ科のチリメンジソの葉を乾燥したもの。茎は「蘇梗」(そこう)、種子は
「蘇子」(そし)という。
食味=辛、食性=温。
用途:血行促進、発汗、鎮咳、鎮痛作用、魚肉の解毒作用がある。また香り成分のペリルアルデヒドに安眠効果がある。
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