昨日9月25日(火)は中秋の名月。
火曜日は薬膳科の授業の日で連休明けということもあり、朝からバタバタでした。
いらした生徒さんが「先生!月ご覧になりましたか?とってもきれいですよ。まだでしたらぜひ。」の声に、慌てて外へ出て空を見上げるとまん丸お月様が煌々と輝いています。息を呑む美しさに思わず手を合わせて拝んでしまいました。
今宵の夜クラスの献立は、タイミング良く日本料理で
*菊花ごはん *栗と鶏肉の秋煮 *焼松茸とほうれん草の柚子浸し *松茸と生麩の清し汁の4品。
基礎は栗のむき方と松茸の扱い方。
薬膳ばかりを教えているわけではないのですよ。ベースが美味しくなければ生薬をトッピングしておいしくなるわけがありませんので、しっかり調味料や素材にはこだわって授業をしています。米は黒部産の有機無農薬のこしひかりですし、しょうゆも富山産大豆で昔ながらの製法で作られたもの、だしは羅臼昆布と日高昆布、かつをでとり、スープは鶏ガラ、ウイングなどで3時間かけてとります。
生徒さんに本物の味を知って味わっていただきたいとの思いで、基礎は大切にしています。
大体薬膳にはまったのも、美味しいからで、健康オタクからではないのです。
栗は鬼皮、渋皮をむきやすくするため1晩水に漬けてありますが、生徒さんは堅いのでむきづらくシックハックされます。
栗は栄養価が高いので生薬扱いなのです。精力をつけ、血液の流れをよくし、筋骨や腰の痛みを和らげる作用があります。
むき栗もマーケットで販売されていますが、甘みがまったく違います。苦労してむく価値はありますよ。
お楽しみの松茸は、香りと味を逃がさぬようにふきんで汚れを拭いたら、日本酒で優しく洗います。1本は網で焼きましたので、教室中松茸の香りが漂い、いただく前から口福でした。試食される生徒さんの美味しい笑顔が何よりうれしく、疲れも吹っ飛びます。
日本人に生まれて幸せを感じる秋の旬の食べ物の数々。ぜひ皆さまも秋味を堪能なさってくださいね。作り方がわからない方は板倉料理学院までどうぞ。(笑)
<栗のむき方ご紹介>

