板倉健太郎、ヨークシャテリア、雄、9歳。14日に、東京で手術を受け、成功しました。心配しましたので、ほっと安堵しています。
健ちゃんはしばらく前から、散歩の時に豚の鳴き声のような声を発したり、のどがゼエゼエとなって息苦しい様子でした。鼻の病気かな?と思って5月に黒部の病院で診てもらったところ、気管虚脱という病気だと分かりました。気管がのどのところで細くなって呼吸がスムーズにできなくなる病気だそうです。
小型犬に見られる病気で、原因はよくわからず、遺伝?だとも言われています。健太郎は赤ちゃんのときから泣き虫で、よく鳴いていたのでこんなことになったのかしら・・・。手術しないと治らないそうで、その手術がむずかしく、リスクが伴うのでしばらく様子を見ましょうという診断でした。
しかし、夏になってから急に呼吸が荒くなり、のどがつかえるようなときもあって、かわいそうで見ていられません。いとおしくまだまだ一緒にいたいので、手術を受けさせようと決断しました。
手術は、最も成功例が多いという東京・板橋のアトム動物病院の米澤覚先生しかおられないとお聞きしていました。ご紹介していただき、電話でお願いしましたら、13日に入院、14日に手術と、即座に決まりました。お盆なのに開院されていて、快くお引き受けいただき本当にラッキーでした。
いつも飲食しているドッグフードと地下水をくみ上げた黒部の名水を持参し、車で上京することにしました。健ちゃんには前日に酔い止めを混ぜたご飯を食べさせ、13日早朝、北陸自動車道から上信越、関越道経由で、1時間ごとにサービスエリアでおしっこをさせながら、ナビを頼りにアトム病院に5時間後到着しました。
すぐ米澤先生に診ていただきましたが、健太郎の呼吸の具合はよくなく、気管はほとんどくっついた状態である可能性が強いとの診断でした。もっと早く連れて来てやればよかったと、胸が締め付けられる思いがしました。
翌朝、手術前に会い、病院スタッフの方に黒部の三島神社のお守りを預けてきました。午後1時頃から手術があり、4時ごろに面会できるとのことでした。待っている間は祈るしかなく、病院から電話がかかってこなかったから、きっと大丈夫だと言い聞かせ病院へと向かいました。
健太郎は、看護婦さんに抱っこされて出てきました。鼻からはカテーテルの管が入り、手には緑の手袋をしていました。のどに張られた絆創膏に血がにじんでいました。「健ちゃんよく頑張ったね!うれしい!」と、目はうるうる喜びがわき上がりました。
米澤先生は「気管がほとんどつぶれ、胸の方にも症状が出ていましたが、今回はのどの気管を広げる手術だけにしました。それで改善する可能性もあります。随分楽になるはずですよ」と、おっしゃいました。危険な状態でしたが、よい先生に巡り会えてもう感謝、感謝です。
14日夜に自宅に戻りました。健ちゃんは手術痕は痛くないだろうか、お腹がすかなかっただろうかと案じ、15日朝一番に電話しましたら、缶詰のやわらかいご飯を食べ、“集中治療室”の中を歩いているとのことでした。「ああ、本当によかった」
1週間から10日の入院になります。迎えに行き、黒部に連れて帰る日を心待ちにしています。
健太郎 健太郎とアトム動物病院前で