産毛のような萌黄色の木々の葉が眩しい春は、健康診断の季節です。会社や学校などで決まった健診が行われています。
夫が勤める会社でも、春と秋に二度健診がありますが、春の方が健診内容が充実しているようです。血圧、視力、聴覚、採尿、採血、内科診察、胸のレントゲン、検便、そして希望者が胃の透視を受診する内容です。
その受診結果が1カ月後各自に手渡されますが、そのときの職場の様子はというと、学期末に先生からもらった通知表をこわごわ開いて見ている子供たちのようだと、夫は話しています。
さまざまな検査項目の結果がABCで表示されますが、Aであれば異常なし、Bだと要注意、Cは要精密検査という具合で、その結果で悲喜交々となるわけですね。
夫は「今年もオールAだったよ。先日も、会社役員が保険に加入するに際して、僕だけがフリーパスで、ほかの人は医療機関で再検査を受けたうえ、掛け金も上積みになった」と報告してくれました。
「薬膳のおかげかな」とこの健診時期だけですが、私に感謝の言葉をくれます。
大量採用のバブル入社組が中高年にさしかかったこともあり、企業が社員の習慣生活病の予防に取り組み始めたことは、うれしいニュースです。
健保組合が本腰を入れ始めた理由には、健康維持に取り組み社員が元気に働き続けることで、現場の活力が向上し企業の競争力を高めるという考え方があります。
すでに大手企業一部の健康保険組合では、疾病予防サービスの会社と契約をしたり、生活習慣病の予防プログラムの導入を始めています。
健康診断の結果を基にインターネットを通じて、社員個別に病気予防の食事メニューや、運動習慣の改善指導サービスが社員になされるわけです。
一億円に上るヘルスケアプログラムの契約費用も、医療費の抑制に繋がったり、病気による欠員を防ぐことで企業価値向上に繋がればという取り組みは、健保のこれからの役割に拍車がかかることが予想されます。
米国では、社員の健康に配慮する会社に優秀な人材が集まるのは常識ですもの。
健康の要は、いうまでもなく家庭の食事です。毎日毎日の食の積み重ねが60兆の細胞を作るわけですから。
会社の健康管理・研修に薬膳を取り入れてもらえれば、通知表がぐ~んとアップするのは間違いなし!! ですよ。