薬膳に出合ってから20年ほど海外や国内旅行、大きな仕事のときには雨に降られたことがないという晴れ女の板倉は、今回もお天気に恵まれ爽やかな旅行となりました。
イタリアはミラノからベローナ、ベニス、ピサ、フィレンツェ、ローマ、カプリ島の青の洞窟と駆け足でしたが欲張って回りました。
ベローナは全く期待していなかった分、菩提樹の花の香りの中しっとりとした美しい町並みやコロセウムがとても印象的でよかったです。一般には「ロミオとジュリエット」の町として知られていますね。コロセウムではオペラの練習が行われていました。次回はぜひゆっくり観たいものです。
78歳になる母を連れての旅でしたので、自由行動のときは3つ星レストランを中心に食べ歩きをしました。日本で片岡護さんや山田さんなどの工夫されたおいしいパスタやイタリア料理を食べているせいか、さほど感動がありませんでしたね。
エノテカピンキオーレではワイン代だけで15万円支払ったなどとインターネットの書き込みがあったので、グラスワインにしましたが、それでも高級旅館に1泊するより高かったです。おみやげの1997年産の赤ワインはうれしかったですが・・・。
午後1時くらいに1回目のラッシュがあり、それは何と役所が朝8時半から午後1時で終わるため、家路へ急ぐ車で混雑するからだそうです。奥様はご主人の帰宅時間に合わせてパスタを茹で、ゆっくり時間をかけていただくそう。羨ましい限り。夜は9時半ぐらいまで明るいので、夕食は遅く午後8時ぐらいから食べます。だから女性は太っているのかしら。
ローマのトレビの泉で再訪を願い、一路フランスへ。日本料理が世界的にブームといわれていますが、本当はどうなのだろうか、日本食が恋しいという母の希望もあり着く早々に日本料理店へ直行しました。讃岐うどんは手打ちで打っているしウーム・・・おいしい! やはり昆布かつおだしはいいなあと久しぶりの和食に舌鼓。フランス人が上手にはしを使って日本料理や麺を食べている様子は感動ものでした。店の半分以上のお客はフランスの方ですもの。
濃厚なソースやバター味に慣れ親しんでいるフランス人にもさっぱりとした日本料理が受け入れられていると実感しました。
3つ星のタイユバンより姉妹店の1つ☆の店でいただいたミント味のアスパラガスのスープは絶品でした。
市場は色とりどりの野菜やフルーツ、魚、おいしそうなお総菜が並び食べたかったなあー。次回はぜひに。
イタリア、フランスを回り、改めて“豊かさとは”と考えてしまいました。
日本との大きな違いは自動販売機やコンビニが1軒もなく、両国とも農業国で自国の食文化をとても大切にしていることです。
100円でお茶を買う便利さに慣れている私たちですが、急須で茶葉をいれると不思議と心が落ち着き、香りで心が満たされていきます。食育を30年やっていますが、食育はただ栄養を学ぶことではなく、日本人として健康で生きる知恵や自国の食を知ることだと思っています。
暑い毎日ですが、スタミナをつけなきゃと焼き肉を食べようとするあなた、消化に時間がかかり胃腸がバテますよ。スタミナをつけるには和食のソーメンなどの麺類と野菜の煮物がおすすめです。