今年も5歳の保育園児を対象にした“わくわくクッキング”を料理学院で行いました。
この季節になると、毎年「春がきた」と感じます 

子供たちの食育を始めてもう12年になります。当時は“食育”という
言葉も珍しがられましたが、最近では小泉首相にも言っていただけるようになりうれしく思います。
「知育、徳育の根幹をなすのが食育である」と
書かれた村井玄斎さんの言葉に感動し、日本には体育はあっても食育がないので、ライフワークとして取り組もうと始めたのです。

最初は包丁で手を切ることを予想し、救急箱をいくつか用意しましたが、今まで2人切っただけで大人の教室より少ないのです。

実習に入る前に「車や船で酔わないジュースは次の3つの中でどれでしょう?
①りんごジュース

②オレンジジュース

③いちごジュース

などのなぞなぞから始まり(ちなみに正解は②。
胃の運動を高めるので)免疫の話、はしの正しい持ち方、器の置き方、三角食べの話、5つの味の働きと、45分ぐらいの講義をフローリングに座っておしゃべりもせずにちゃんと聞いてくれます。

今年はナツメと昆布のおむすび,ホタテとさと芋の煮込みグラタン、いちごとナタデココのアジアン白玉の3種メニューでしたが、1時間ほどでじょうずに作り終えました。いつも感心するのが盛り付け。
感性豊かで個性的です。天才と凡人の違いは、泉のようなみずみずしい感性を持ち続けられるかどうかの差だと言った人がいますが、いつまでも泉を枯れさせずに持ち続けてほしいと願います。

さて、自分で作った料理の味の感想は?
男の子の「おかあさんのより数百倍おいし~い」の大きな声に
(先生の目はデレー)
今から女心をくすぐるようでは、先が心配、心配。

親が子供にしてやれることの中で健康な体づくりは最も大事なことです。
女性の社会進出が進む中、すぐ食べられる便利さでインスタント、加工食品の食卓に占める割合が6割を超えるという統計が報告されています。

手作りのよさは作る時の香り。癒され、食欲をかき立てられます。
おふくろの味は袋の味、コンビニマザーなどの言葉を子供たちから聞くと悲しいですね。
鮭が生まれ故郷の川に帰ってこられるのは、川の藻の匂いです。
匂いのない家庭には子供は帰ってきませんよ。

料理は段取りのよさが上達の秘訣。段取りを考えながらの作業は脳の活性化になり、勉強にも生かされること間違いなし。

春です。料理をこどもさんと一緒に楽しみませんか。
腕に自信のない方は板倉料理学院までどうぞ。

Shall We YAKUZEN !