株式先物取引の取引方法
①ヘッジ取引
=現物株を保有しているとき、
株式相場の下落によって損失を被らないように先物を売ったり、
将来現物を購入予定の株式相場が上昇し機会損失が生じるのを防ぐために
先物を買ったりする取引
※ただし、先物取引は個別銘柄とは違い、TOPIXや日経平均株価などを対象と
しているので現物株の値動きと先物商品の値動きは同じにはならない
現物と先物の感応度を求めることが必要
②カレンダー・スプレッド取引(限月間スプレッド取引)
=同一商品の異なる限月取引間のスプレッドがある水準以上に乖離した時
割高な限月を売りたて、同時に割安な限月を買いたて
スプレッドが一定水準に戻ったところで
それぞれの先物取引について反対取引を行い利益を得る取引
※理論スプレッド=期先限月の先物理論価格-直近限月の先物理論価格
一般にスプレッドは金利上昇時に拡大、金利低下時に縮小するので
金利上昇の予想ならスプレッドの買い
金利低下の予想ならスプレッドの売り
③インターマーケット・スプレッド取引(市場間スプレッド取引)
=異なる市場間の先物価格差を利用した取引
④アービトラージ取引(裁定取引)
=先物価格が理論価格より高く乖離しているときには現物を買い先物を売り
先物価格が理論価格より低く乖離しているときには現物を売り先物を買う取引
※乖離が解消された時点で両方の決済を行えば利益確定