証券取引所における株式売買の区分
①決済日の違い…当日決済取引・普通取引・発行日決済取引
②信用の供与の有無…現物取引・信用取引
③売買立会かどうか…立会内取引・立会外取引
※立会内取引の方法にはオークション方式とマーケットメイク方式がある。
発行日決済取引
=証券会社が顧客のために行う未発行の有価証券の売買その他の取引であって、
当該有価証券の発行日から一定の日を経過した日までに
当該有価証券又は当該証書をもって受渡しをするもの
※発行日決済取引は、新株券の場合で、一般募集により発行されるときは、
権利落ちとして定める期日から、すべての引受人に対して新株券が交付された日の前日まで取引が行われる。
DVP決済(Delivery Versus Payment)
=資金と証券の同時または同日中の引渡しを行う決済方法
※取引相手の決済不履行から生じる元本リスク(資金又は証券を交付した後その対価を受け取れないリスク)
を排除することができる。
立会外取引
=一定の要件を満たす取引を、立会市場によらずに売買を成立させる取引
①単一銘柄取引…単一銘柄のクロス取引(対当する売り買い注文を同時発注)
※最低売買単位から取引可能
②バスケット取引…15銘柄以上で構成され、かつ総額1億円以上のポートフォリオについて利用可能
③終値取引…直近終値またはVWAP(売買高加重平均価格)に基づく取引
PTS(Proprietary Trading System)
=内閣総理大臣(金融庁長官)の認可を受けた証券会社が運営する
取引所外取引の一形態としての電子取引の場
PTSにおける売買価格決定方法
①オークション(競売買)の方法(一定取引量以下の場合)
②上場株式について、株式が上場されている証券取引所の価格を用いる方法
③顧客の間の交渉に基づく価格を用いる方法
④顧客の提示した指値を用いる方法
⑤証券会社が提示した複数の売り気配及び買い気配に基づく価格を用いる方法