証券取引所における有価証券の売買の決済
①当日決済取引…売買契約締結の当日
②普通取引…売買契約締結の日から起算して4日目(休業日を除く)
③発行日決済取引…売買最終日から起算して4日目(休業日を除く)に一括
発行日決済取引は、新株券の場合で、一般募集により発行されるときは、権利落ちとして定める期日から、
すべての引受人に対して新株券が交付された日の前日まで取引が行われる。
発行日決済取引による売買が成立したときは、顧客は、当該発行日決済取引に係る
約定価額の30%以上の金 銭を委託保証金として売買成立の日から起算して3日目(休業日を除く)の日の
正午までに差入れなければならない。
発行日決済取引の委託保証金は、有価証券をもって代用することが可能。
④立会外分売…売買の成立日から起算して4日目(休業日を除く)
株券の普通取引における配当落・権利落の売買
①配当金(中間配当含む)交付株主確定期日
②株式の割当てを受ける権利等の確定期日
の3日前(休業日を除く)の日から配当落・権利落として売買開始
取引所における売買立会の方法
①オークション方式…顧客の売り注文と買い注文との間で取引が成立
②マーケットメイク方式…顧客の売り注文については、マーケットメイカーの買い気配との間で、
顧客の買い注文については、マーケットメイカーの売り気配との間で
それぞれ取引が成立
※マーケットメイク方式による売買が行われているのは、ジャスダック証券取引所のみ
※ジャスダック証券取引所においては、銘柄によりオークション方式またはマーケットメイク方式
により、売買が行われている。
オークション方式による売買契約の締結
=オークション方式の売買立会による売買は、売買注文を売り買い別に市場に集中し
価格優先→時間優先の原則に従い、競争売買により実施
①価格優先の原則
売呼値は、低い値段の売呼値が優先
買呼値は、高い値段の買呼値が優先
②時間優先の原則
同一値段の呼値間では、時間の早い呼値が優先
※成行(価格の指定をしない注文)による呼値は、指値(価格に限度を設けた注文)による呼値に
値段的に優先
※呼値=売買立会における注文の価格
個別競争売買
=上記の方法により個別に売買を成立させる方法→ザラ場において値段を決める方法
※ザラ場=始値と終値との間に行われる継続売買もしくはその時間帯
板寄せの方法
=売呼値及び買呼値の一定の数量を一定の値段で同時に売買を成立させる方法
マーケットメイク方式による売買契約の締結(ジャスダック証券所のみ)
・マーケットメイカー=以下の義務を負う取引参加者(証券会社)
①売り気配・買い気配及び数量を継続的に発表
②顧客等から注文があった場合、発表している気配及び数量に基づき売買に応じる
・マーケットメイク銘柄
=マーケットメイカーが自己の計算において、顧客等との間で売買等を行うものとして、
証券取引所に届出を行い、当該証券取引所が指定をした銘柄
・最良気配
=マーケットメイク銘柄において、各マーケットメイカーが発表する気配のうち
最も低い売り気配と最も高い買い気配のこと
※新規上場の初値決定の場合を除いて、ザラ場の方法による
売り注文に対しては、当該買い気配値段を約定値段として売買成立
買い注文に対しては、当該売り気配値段を約定値段として売買成立
×顧客の注文同士では取引が成立しない
×成行注文は認められていない
取引所における売買単位
①株券(単元株式数を定めた会社)…1単元の株式の数
(それ以外の会社)…1株
②国債証券…額面5万円
③転換社債型新株予約権付社債券…額面10万~500万