先日の産業競争力強化法改正の審議では
審議内容をさらに深めるため
有識者のご意見をいただく
参考人質疑も行われました。


参考人は、
デロイトトーマツグループ執行役の松江英夫さん、
フクシマガリレイ株式会社代表取締役社長の福島豪さん、
エレファンテック株式会社代表取締役CEO の清水信哉さんの3人。


松江参考人からのご意見の中で、
失われた30年、
この停滞の理由の1つとして需要創出力の不足、
イノベーションは本来需要サイドから起こるべきものというお話に共感を覚え、
3人の方に質問もさせてもらいました。

特に、
日本に技術があるということを踏まえた上で、
世界にはそれを生かせるような需要がどこにあるのかなど
トータルで見て助言できる人材が不足していたのではないかと意見も申し上げました。


それに対してそれぞれの立場から興味深いご意見が出ましたが、
松江参考人からは
「日本はこれまで全体を見ることとあわせて
長期の時間軸という、ここの力が弱かった。
10年20年後に世界がどうなって、
どのような需要が潜在的にあるかという見方を
もっと日本の企業はしていかなければならない」というご意見が。


また清水参考人からは
「なぜ日本にはGAFAが生まれないのかと言われるが、シンプルに言ってリスクを取ってないから、これに尽きると思う。
5倍のGDPがあるアメリカに対して
GDP比のリスクマネー比率は日本は十分の一。
それを工夫などで何とかなるという発想は間違えているのではないか。」というご意見もありました。


その他、経営者の意識改革についてや
リバースメンタリングという
若手社員が先輩社員に助言をする
下から目線で学ぶ改革の大切さなど
そこから何が生み出されるのかといったことや
その必要性などもご意見を求めました。

非常に密度の濃い議論が行われ
また参考人の方々の
日本の経済を良くしていくんだという前向きな姿勢にこちらが元気をもらった時間でもありました。

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