日本三大崩れの一つに数えられる『大谷崩れ』。

宝永4年(江戸時代)に起きた大地震が原因となり

その後、崩壊やガリ侵食が進行して

下流に多量の土砂が流出し続けています。

その土砂生産源対策として

斜面侵食や崩壊拡大の防止、

また植生の復元を目指して

長年山腹工が行われており

この日は現地視察に行ってきました。


まずは

現場を担っている静岡市の白鳥建設さんと

国交省中部地方整備局静岡河川事務所の方から、

安倍川で過去に発生した主な災害についてや

その対策として進められている砂防事業の概要、

また、大谷崩れの現状や山腹工の概要の説明を

事前に受けました。


大枠を学んだところで、いざ出発アップ


これに乗って山腹工現場に向かいます。


かなりの急斜面を登りながら

周囲を見渡すと…


下流地域の方々や高校生

また小中学生などの協力をも得ながら

進められている植栽地を見ることができました。


安倍川流域の東側には

糸魚川ー静岡構造線が走り

フォッサマグナと接しており、
 
また、2つの並行する構造線に挟まれ

その横ずれ運動によって

著しい破砕を受けているため

風化しやすく、壊れやすい地層であり

水を含みやすいため、崩壊を起こしやすい地質であるということ。


実際の現場を見て…

こんな難しい工事ってあるんだキョロキョロあせると驚き、

過酷な現場で作業する方々への心からの敬意と、

長年に渡って中流、下流域の人々の命と

安全な暮らしを守ってくださっている

白鳥建設さんはじめ関係者への感謝、

また、地球環境を守っていく大切さや難しさなど

次から次へと思いが頭の中を巡りました。


この日見学できたのは

山腹から雨水などが浸透しないよう

モルタルを吹き付ける作業や

落石防止のための網をかける作業の様子。

写真でわかりますか?


↓拡大して撮影してもこんなに小さく写ってます。

こ、こわいびっくり


緊張感のある現場ですが、

働く皆さんは大変明るく

イキイキと仕事なさっている雰囲気でした。


今回大谷崩れの現場に行ってみて、

ふいに以前読んだ幸田文の『崩れ』を思い出しました。

自然の力に人は遠く及びませんが

努力を重ね、驕らず自然と向き合い、

手をかけるところはかけること、

それがいかに重要なのか改めて考えさせられました。

また、

環境委員会で取り上げるなど

これまでも議論している鹿による食害についても

課題点をうかがいました。

今後しっかりと考えていきます。


次は植樹活動にも参加しようと考えています。

Chaoビックリマーク


インスタ更新中🎵

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