日本三大崩れの一つに数えられる『大谷崩れ』。
宝永4年(江戸時代)に起きた大地震が原因となり
その後、崩壊やガリ侵食が進行して
下流に多量の土砂が流出し続けています。
その土砂生産源対策として
斜面侵食や崩壊拡大の防止、
また植生の復元を目指して
長年山腹工が行われており
この日は現地視察に行ってきました。
まずは
現場を担っている静岡市の白鳥建設さんと
国交省中部地方整備局静岡河川事務所の方から、
安倍川で過去に発生した主な災害についてや
その対策として進められている砂防事業の概要、
また、大谷崩れの現状や山腹工の概要の説明を
事前に受けました。
下流地域の方々や高校生
また小中学生などの協力をも得ながら
進められている植栽地を見ることができました。
安倍川流域の東側には
糸魚川ー静岡構造線が走り
フォッサマグナと接しており、
また、2つの並行する構造線に挟まれ
その横ずれ運動によって
著しい破砕を受けているため
風化しやすく、壊れやすい地層であり
水を含みやすいため、崩壊を起こしやすい地質であるということ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210903/09/wawawanwan13/a3/66/j/o0902064014995650227.jpg?caw=800)
実際の現場を見て…
こんな難しい工事ってあるんだ![キョロキョロ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/016.png)
と驚き、
![キョロキョロ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/016.png)
![あせる](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
過酷な現場で作業する方々への心からの敬意と、
長年に渡って中流、下流域の人々の命と
安全な暮らしを守ってくださっている
白鳥建設さんはじめ関係者への感謝、
また、地球環境を守っていく大切さや難しさなど
次から次へと思いが頭の中を巡りました。
緊張感のある現場ですが、
今回大谷崩れの現場に行ってみて、
ふいに以前読んだ幸田文の『崩れ』を思い出しました。
自然の力に人は遠く及びませんが
努力を重ね、驕らず自然と向き合い、
手をかけるところはかけること、
それがいかに重要なのか改めて考えさせられました。
また、
環境委員会で取り上げるなど
これまでも議論している鹿による食害についても
課題点をうかがいました。
今後しっかりと考えていきます。
次は植樹活動にも参加しようと考えています。
Chao![ビックリマーク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/039.gif)
![ビックリマーク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/039.gif)
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