先日、

静岡市葵区にある建穂寺(たきょうじ)を

訪れました。

文化財保護などについて

一度現地で話を聞いてほしいと

町内会の建穂神社・観音堂評議委員の皆様に

ご案内いただいたのです。

(↓写真撮影時だけ一瞬マスクを取りました)


お堂に入る前にまず驚くのが金剛力士像。

目力があり迫力あります!!


かつては大寺院だった建穂寺が

廃仏毀釈によって廃寺となり

1870年には観音堂が焼失。

そうした際にはこの金剛力士像を巡る

転売騒ぎもあったとか。

その裁判の様子が本にもなっていると

教えてもらいました。


また、その明治に観音堂が火災にあった時は

仏像は地域の方々によって運び出されており、

その後1975年(昭和50年)

寄付を集めて建立されたのが今の観音堂です。


当時は徳川家康公より

寺領480石を与えられていた建穂寺。

当時の絵図も見せてもらいましたが、

参道には桜並木もあり

折に触れて家康公も訪れていたと言いますから

きっとお店なども立ち並び

華やかな雰囲気だったのでしょうね。


そして、お堂の中にはずらりと並ぶ仏像が。

平安時代のものから江戸時代までの

県や市の文化財に指定されている6体を含む

およそ60体が置かれていました。


私は特に県文化財に指定されている

不動明王に心奪われましたニコニコ

しばし目が離せなくなるほど…。

評議委員の皆さまからは

こうした文化財の保存管理を

今後費用面も含めてどうしていくのか、

お堂自体古くなり木造のため

耐火建築にする必要があるのではないかなど

様々な課題をうかがいました。

仏像などの修復にはやはり高度な技術と専門性

もちろん費用がかかりますからね。

以前はクラウドファンディングも行ったそうです。


地域の皆さんが大切にしてきた建穂寺。

地域にのこる貴重な文化財を後世に引き継ぐため

必死に行動に移している様子が伝わりました。

さらに最後は、

建穂寺ゆかりの大応国師の話にもなり

興味深く聞かせてもらいました。

今後は文化財のあり方含めて勉強し

広く発信もできたらと考えています。


インスタ更新中🎵

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