先日成立した

大気汚染防止法の一部を改正する法律。

参議院の環境委員会では

3時間あまりの質疑が行われました。


この法律は、

アスベスト(石綿)の飛散を防止して

国民の健康を守るため作られたものです。

アスベストは、吸い込むと中皮腫や肺がんなど

深刻な病気を引き起こすことがわかっていて

しかもその潜伏期間は

20年から50年と非常に長いことから

『静かな時限爆弾』と言われるほど

恐ろしいものです。


私は主に『水道用石綿セメント管』を

取り上げ質問しました。

安価で施工性も良かったことから

昭和30年から40年代にかけて

全国で使われてきた水道用石綿セメント管ですが

破損率が他の管種より高かったこともあり

昭和60年には製造が停止されています。


ただ、管轄する厚生労働省に質問したところ、

当時8万2485キロに渡って使用されていたものが

その後、取り替えが進められ

今は4400キロあまりが残っていている。

石綿セメント管を通った水道水でも

健康影響はない…とのお答え。


健康影響はないと言われても…

やはり自分が石綿セメント管を通った

水を飲むのは気持ちのよいものではありませんし

万が一、管路のどこかに破損があった場合は

石綿が水道水に混じってしまうのではないか。

そう考え、改めて

早急な布設替えをお願いしました。


佐藤ゆかり環境副大臣には、

現場で予期せぬ石綿管を

撤去しなくてはならなくなった際にも、

発注者は工事業者に対して

工期や費用の面で適切な配慮をするよう

今後も周知していくとお答えいただきました。


その上で、さらに念押しで…。

公共事業の工事でよく使われる

『企業努力で』という言葉。

これは受注業者に負担を押し付ける形で

地方の現場ではいまだ使われています。

何が起きるかというと…

石綿管が予期せず出てきた時に

事前に計画したより当然工期も伸び

費用も足りなくなる。

でも発注者から『企業努力で頼むよ』と言われ…

民間業者は赤字になっては困るので

出てきた石綿管をこっそりと不適切に処理する

ということにも繋がりかねないという流れ。

こうしたことが現場で起きないようにと

小泉環境大臣に訴えました。


大臣からは、

受注業者に負担を押し付けるような発注が

現場でなされないようにとにかく徹底する。

今後、関係する業界団体や省庁、

都道府県等が開催する講習会、

また団体に属さない個人の発注者に対しても

しっかりと周知徹底していくと

はっきりとおっしゃっていただきました。


コロナ対策でもそうですが、

政府や地方公共団体が出す要請は

それに対する適切な補償がないと成り立ちません。

適切な契約に基づく作業を行うことが

石綿の飛散防止に繋がると考えますので

今後も実際現場でどうなっているか

注視していきたいと思います。


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