先日成立した
大気汚染防止法の一部を改正する法律。
参議院の環境委員会では
3時間あまりの質疑が行われました。
この法律は、
アスベスト(石綿)の飛散を防止して
国民の健康を守るため作られたものです。
アスベストは、吸い込むと中皮腫や肺がんなど
深刻な病気を引き起こすことがわかっていて
しかもその潜伏期間は
20年から50年と非常に長いことから
『静かな時限爆弾』と言われるほど
恐ろしいものです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200606/11/wawawanwan13/97/ca/j/o0854064014769938820.jpg?caw=800)
私は主に『水道用石綿セメント管』を
取り上げ質問しました。
安価で施工性も良かったことから
昭和30年から40年代にかけて
全国で使われてきた水道用石綿セメント管ですが
破損率が他の管種より高かったこともあり
昭和60年には製造が停止されています。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200606/11/wawawanwan13/a7/28/j/o0960064014769938824.jpg?caw=800)
ただ、管轄する厚生労働省に質問したところ、
当時8万2485キロに渡って使用されていたものが
その後、取り替えが進められ
今は4400キロあまりが残っていている。
石綿セメント管を通った水道水でも
健康影響はない…とのお答え。
健康影響はないと言われても…
やはり自分が石綿セメント管を通った
水を飲むのは気持ちのよいものではありませんし
万が一、管路のどこかに破損があった場合は
石綿が水道水に混じってしまうのではないか。
そう考え、改めて
早急な布設替えをお願いしました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200606/11/wawawanwan13/6f/bb/j/o0960064014769938838.jpg?caw=800)
佐藤ゆかり環境副大臣には、
現場で予期せぬ石綿管を
撤去しなくてはならなくなった際にも、
発注者は工事業者に対して
工期や費用の面で適切な配慮をするよう
今後も周知していくとお答えいただきました。
その上で、さらに念押しで…。
公共事業の工事でよく使われる
『企業努力で』という言葉。
これは受注業者に負担を押し付ける形で
地方の現場ではいまだ使われています。
何が起きるかというと…
石綿管が予期せず出てきた時に
事前に計画したより当然工期も伸び
費用も足りなくなる。
でも発注者から『企業努力で頼むよ』と言われ…
民間業者は赤字になっては困るので
出てきた石綿管をこっそりと不適切に処理する
ということにも繋がりかねないという流れ。
こうしたことが現場で起きないようにと
小泉環境大臣に訴えました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200606/11/wawawanwan13/86/1e/j/o0960064014769938851.jpg?caw=800)
大臣からは、
受注業者に負担を押し付けるような発注が
現場でなされないようにとにかく徹底する。
今後、関係する業界団体や省庁、
都道府県等が開催する講習会、
また団体に属さない個人の発注者に対しても
しっかりと周知徹底していくと
はっきりとおっしゃっていただきました。
コロナ対策でもそうですが、
政府や地方公共団体が出す要請は
それに対する適切な補償がないと成り立ちません。
適切な契約に基づく作業を行うことが
石綿の飛散防止に繋がると考えますので
今後も実際現場でどうなっているか
注視していきたいと思います。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200606/11/wawawanwan13/26/52/j/o0960064014769938860.jpg?caw=800)
Chao![ビックリマーク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/039.gif)
![ビックリマーク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/039.gif)
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