【またたけ】 ひかり -もしくは、それを、「あした」とでも呼ぼうか、『朝』という、字を- そこには一片の予感もなく、光もなく、希望もなく、 さしたる慰めもなければ慈雨もなかった。 だが 朝だけが、あった。 たとえ、土砂降りでも、 曇りでも。 あさだけが、 回転して近づいてくる。 地軸が気ままに、躍るままに。 太陽にひきつけられて、 なされるがままに、この、あたたかい黒の海の揺りかごで、 輪舞するがままに、 温度を、 変えながら。