白い彼女と虹色の彼
―――――――――――――ー
「はぁ……」
夕暮れ
茜色
空からそれを受けとって、キラキラと赤く光る水面
綺麗な赤は、寂しい色
終わりへと一人で進む
一人じゃ何も出来ないくせに、一人ぼっち
好きな人がいた
大好きだった愛してた。彼ももちろんそう思ってくれてると信じてた
でも、どうやらそれは私の勘違いだったようだ
…会いたい、好きなのに…
そんな気持ちばかりが胸の中で渦巻く。
自分勝手なのは分かってる。
けど…
好きで好きでどうしようもなかった。
こんなに好きになったのは初めてだって思った。
終わりは始まりって誰かが言ってた。
けど、そんなのやだ
終わらせたくなんかない
やばい…泣けてきた…
涙腺が緩んで大粒の涙がこぼれる。
一度流れた涙は、自分の力では止めることが出来ない。
「んっ…グスッ、ン…ヒック…」
幸運にも彼女の周りには誰もいない、一人波打際に座り込んで泣いている。
この光景をみた人は彼女に何があったのか、大抵は容易に想像できるだろう。
そして理由が分かったところで大抵は空気を読んで話し掛けたりはしない。
だから彼女は、さっきよりも更に激しく、悲しく、子供のように、泣いた。
「ヒック…うぅ、うわぁぁーん…ン、グスッ」
涙に溺れるとはおそらくこういう意味だろう。
視界は完全に水の中、上手く呼吸が出来ない。
彼女は流れ落ちる水の粒を払おうともせずに、ただただ彼女の身体が泣くのを止めるまで泣いていた。
そして彼女の流れる涙の量が少なくなってきたとき、
「大丈夫?」
と、横から声が聞こえてきた。
「えっ…?」
彼女は驚いてその声が聞こえた方を向く。
その声の持ち主は、彼女の知らない人。少なくとも記憶には残っていない。
でも…どこかで見たことあるような…