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ピピピピッ ピピピピッ

「んぅ……」

目覚まし時計がなっているのに気付き目が覚めた私。
週明けでまだ気だるさが残る月曜日
これだから月曜日は嫌い……
もともと朝が嫌いな私は、この朝が来たことを知らせる目覚まし時計の音が大嫌い。
その大嫌いな音を消すため机の上にある目覚まし時計に手を伸ばした

目覚ましを止めたあと、まだ温もりが残っている布団に名残惜しさを感じながら
部屋を後にした。

そして歯を磨き、制服に着替え、朝食を取り…ともかく、朝の一連の行動をして
家を出た

そして駅に到着。

寒い……
自分の吐息が白くなって流れていく
こんなに寒いのに雪が降らないのがいつも不思議だ。
毎年雪が大量に降っている東北なんかは、これよりももっと寒いのだろうか
だとしたら、雪には憧れるけどやっぱり寒いのは嫌だな

なんて思いながら立っていると電車が来た。

目覚まし時計の音よりも嫌いだったのが電車
乗っている人全ての声が響き合う
満員電車の時なんかは人と人とに押され暑くてイライラして
なんで近い学校にしなっかたのか、と毎回憂鬱になっていた

ラッキー 席空いてるじゃん

珍しく席が空いていた
誰かに座られる前に…と少し急いで歩いた
必死に走ったりしたら恥ずかしいから
少しだけ急いで

「良かった…座れた…」

狙っていた席に運良く座ることができた
今日は何だか言いことあるかもしれない…なんて
そんなこと思った日に限って悪いこと起きたりするんだよね

次の駅に停車した電車
ここの駅からも色んな人が乗ってきた
電車がまた騒がしくなる
私の目にある人がとまった

キョロキョロと辺りを見回している彼
多分座れる所はないかとでも思っているのだろう
しかし残念ながら席は人で埋めつくされている


残念でした、先輩


実を言うと知り合いだったりする
いや、多分一方的に私が知っているだけ
同じ学校の先輩
結構女子に人気があるらしい
友達から聞いた
ただそれだけ
ただそれだけであってあの人と私はなんの関わりもない
偶然同じ学校で偶然私が彼を知っていて偶然彼が電車通学で
そして偶然、彼が私の前で困っている

そして必然に、私が声をかけた

「あのっ…先輩、隣座りますか?」

私は自分の鞄を自分の横に置いていた
それと隣の人にあまりくっつきたくなかったので少し間を空けて座った
これを詰めればきっと先輩も座れるはず…

そんな考えで私は先輩に声をかけた
私の声を聞いた先輩が、私の方を向く
顔をちゃんと見るのは初めてかも…
みんなに騒がれている理由が分かるほど、それはすごく整った顔をしていた

あ…先輩私のこと知らないよね…
どうしよう、変な奴なんて思われたら

「ありがとう、座らせて貰おうかな」

先輩が言った
私に向けて
なんの屈託もない笑顔で…
こんな人居るんだ、知らない人に話しかけられて
なんの不信感も持たずに笑いかけてくれる人なんて…

気づいたら先輩が私の前まで来ていた
あ、早くスペース作んなきゃっ…

鞄を自分の膝におき、隣の人との間を詰めた
すると一人が座れるほどのスペースが出来た

そこに先輩が座る
一人が座れるスペースが出来たと言っても、それでもまだ狭い
先輩が座ると私の体と密着するような感じになってしまった
やばい……
近すぎじゃないかな……

「ありがとうね、朝はどうしても座れないから。今日はちょっと空いてたから期待してたんだけどね」

「いえ…ごめんなさい、図々しく話しかけちゃって」

私の緊張をほぐしてくれるかのように優しい笑顔で話しかけてくれた
この状況で緊張している自分が馬鹿らしくなってきた
私だけだ、こんなドキドキしているのは…
先輩はなんとも思ってない

そう自分に言い聞かせて

「なんで謝るのさ、逆に感謝してるのに」

「だって…知らない人に話しかけられたら、ちょっと嫌じゃないですか…」

「知らなくないよ」

「………………え?」

知らなくない…?ってことは知ってるってこと?
何を?私を?
まさかそんなこと…だって話したことも無いし
私だって友達が話してたから知ってるだけだし…

「えっと…」

混乱する私
それをみて軽く笑う先輩

「知ってたよ、城石美來ちゃん」

笑って、私の名前を声に出して

「な…んで……」

ますます混乱する私
なんで、どうして
どうして先輩が私の名前を?
ありえない、意味が分からない
頭にクエスチョンマークだけがいくつも浮かぶ
そんな私を落ち着かせるように
優しい笑顔で

「そんなにびっくりしないで、この前保健室にいたでしょ?」

保健室…?

あぁ、そういえば…
朝から調子が悪くて、珍しく保健室に行ったんだ

保健室にはあまり行かなかったので覚えていた
気付けば2時間目からお昼休みまで保健室のベッドで寝てしまっていた
あのふかふかのベッド、そして爽やかな目覚め
あんな朝が毎日来たらいいのに…と思っていた事が頭に残っている

「確かに…居ましたけど、なんで知ってるんですか…?」

「俺も居たんだよ、3時間目から4時間目まで」

…ってことは……見られたってこと!?
寝顔とか…
考えただけでも恥ずかしいっ…

急速に上がっていく体温
みるみる赤くなっていく事がわかるほど熱くなっていく頬
そんな頬を手で覆う私

「あ、ごめんね…迷惑だったよね。俺なんかに寝顔見られたら…流石に」

先輩にそう言われて慌てて取り繕う

「ち、ちがいますっ…ただ恥ずかしかっただけで…」

やばい、先輩の顔みれない…
なんでだろ…こんなにドキドキするのは
寝顔見られたことへの恥じらいだけじゃない…
見られた相手が…先輩だから……?

「ほんとに?なら良かったんだけど…」

安堵したように微笑む先輩
そんな顔が、やけに眩しく思えて

「あ…俺、高巳樹」

「知ってますよ……有名ですもん」

「そうなの?」

意外そうに私を見る
だって先輩は学校一の人気者であって、
学校一かっこいい人
男女問わず誰からも好かれてしまう
私からは遠くて、…遠すぎて
今先輩と話していることが夢なのではないかとも思った
私はいたって普通の女子
こんなノーマルすぎる私が、学校一の人気者に関わりあえるわけがない
そう、思っていたのに
偶然か、必然か。

どちらでも良い
どっちでも良いけど
何か、この出会いが意味の有るものになって欲しい

なんて、柄にもなくそんなことを思ってしまった


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わぁーい

見てくれた人がいるかどうかもわかりませんが、
そんな人に向けて書いてみてます

美來の読み方は「みこ」で
樹は「いつき」です

でゎでゎ