麦わら帽子と黄色いワンピースの彼女に俺のパナマを捧げよう | 旅はみちづれ

麦わら帽子と黄色いワンピースの彼女に俺のパナマを捧げよう

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俺は、バンヘイレンのパナマという曲のドラムパートをたたくことになっていた。バンドで聴衆の前で演奏するのは生まれて初めてだ。演奏する前ってすごく緊張するんだな。

しかし、俺たちの曲がなかなかまわってこないので、赤坂のライブハウスの外のコーヒーショップで、一人で休むことにした。

コーヒーショップ店のなかは寒いので、店の外のテーブルでホットコーヒーを飲むことにした。

同じく並びのテーブル隣の彼女は、麦わら帽子をかぶって黄色いワンピースで、ピンクの口紅をして、Podで、イアホーンでCディオンの動画を見ている。テーブルの上には、アイスティー、そしてムヒも置いてある。

彼女のうでに、蚊がとまりそうになったので、思わずおれは、蚊が。。。と言い、彼女は、椅子から飛び上がった。

おれも、すでに首を蚊にさされ、「かとり線香を買ってきましょうか」、と、コーヒーショップのそとのテーブルには、につかわない提案をしたぜ。「防虫スプレーを家に取りに行ってきます」と、彼女は言って荷物を置いて、すぐ近くだという彼女の家に行ったようだ。

しばらくして、麦わら帽子にワンピースにピンクの口紅の、とても小柄な彼女は戻って来て、コンサートの入場料はいくらですか、というので、俺は、2500円と言った。彼女はああそうですかと、静かに笑った。実は、そろそろ、俺は、バンドメンバーを待たすわけにいかないと思い始めていた。ので、👋バイバイと言って、コーヒーカップを片付けて、そこを去った。

パナマの演奏で、俺のドラムは、三回転を飛べなかったフィギュアスケーターのように、フィギュアで言えばおそらく一回転半しかできずに、なんとかごまかして、でも、みんなもわかっていて、終わったぜ。

俺の夏のパナマは、終わったぜ。

でも、レイバンをかけて、お気に入りの服装でロックンロールした。麦わら帽子に黄色いワンピースピンクの口紅をした女性の応援があっても、こんなもんだったろうな。また、練習しよう。リズムを刻むことはたのしいから。

今晩はまた蒸し暑つそう。