タバコをふかす彼女に話したこと | 旅はみちづれ

タバコをふかす彼女に話したこと

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いきつけの店のバーカウンターでコーヒーを飲んでいると、隣の4人組の女性のグループの1人が、バーカウンターに来て、たばこに火をつけた・・・・

彼女は、お酒を飲んでいるときだけタバコを吸うのだという。

俺が、ふと、そいういば、友達がいとも簡単にタバコをやめたなーと言うと、ぜひ聞きたいと。

「あほらしい話だし、どうかな・・・」

「どうやってやめたんですか?」

ニューヨークマンハッタンのオフィス27階で働いていたやつは、ビルの中でタバコが全く禁止だったから、吸うときには、1階に降りてビルの外で吸っていた。でも、冬のマンハッタンは雪も降り、寒いので、コートを着て吸う。降りて来ると、同じオフィスのほかのスタッフの、仕事がよくできる秘書が、コートを来ているが寒そうにタバコをふかしている。この彼女は、大きな目で目くばせをしてほほえんで、軽くあいさつをしたらしい。

俺の友達は、2時間ほどして、またタバコを吸いたくなったので、またコートを着て降りて来る。
すると、さきほどの彼女が、また、偶然にも、同じところでたばこをくゆらせて、笑っている。

そして、おれの友達は、あほらしくなって、二度と1階に降りなかったし、たばこも、そのとき以来、やめてしまった・・・・お話は、おしまいと、俺は言った。

タバコを吸い終わって、彼女は、席に戻って行った。とくに、カウンターにいる必要はないし、残ったテーブルの女性3人が、こっちをちらちらと見始めていた。

俺は、カウンターの向こうの台にあるコップが面白かったので、描いてみた。仲よくしている店員が、カウンターの内側の棚の上まできれいにしていない、題材としては申し訳ない、と言った。

が、おれには・・・そう、たばこを吹かす女性の姿も絵としてはいいかもしれないが、今晩は、4つのコップの表情がおもしろかった。そして、オリーブが沢山詰まっている瓶が、気にいった。