海のとんびと山のうぐいす | 旅はみちづれ

海のとんびと山のうぐいす

走る人サーフィンはおもしろい。水の上を移動するとき、現在と言う瞬間瞬間の連続を感じて、その先に未来が見えるからだ。


金曜遅い午後雨もあがり、低気圧がもたらした波にのるために、湾岸道路から横横道路を湘南に向かう。行きつけの九十九里は、この日あまりよくないのでやめた。鎌倉うらあたり、朝比奈インターを降り、七里ガ浜へぬける。海に入ってすぐ、海底のリーフで足を切るが気を取り直し、丁寧にパドル。セットでいい波が来る。ボードが波の斜面を滑り出し、自分が無重力になったと感じる瞬間に、立ち上がり、視線は、どこか海岸の目標点に向かっている。ボードの操作は無意識にからだが仕切ってくれている。自分がすることは、変化する目標点を瞬時に判断してゆくことだけだ。

陸に上がり、ウエットを脱ぎ捨て、爽快な気分で着替えを終えると、頭上をとんびがぴーひょろろと、鳴いて舞っている。いい声だ。


スピード狂薄い色

翌日土曜部6ヶ月ぶりにゴルフをする。富士が大きく見え、いまだに白い雪のすじを見せている。サーフィン同様、ボールの行き先を十分イメージしてから後は無心で打つ。ゴルフ打つときに行き先に目をむけてしまうと、ボールの上だけをひっぱたきミスショットになるので、サーフィンと同じように、瞬間のなかですべてをやらないといけない。各ホールで、鶯が鳴いていた。上手く鳴くやつと習いたてのやつがいる。


スポーツをしていると、頭で考える理屈を飛び越えて、心で感ずる快感をもって、自分のアクションが正しかったと実感できるよろこびがある。人間は、これが、わかるように作られているようにも思える。未来という場所に、すばらしい目標を定め、そこに向かって現在を生きることを、みんな、してよいのです。波