(SHINee関係ない雑談です)
30歳くらいの時に、母と付き合いのあった保険屋さんに勧誘され、保険に入った。正直よく分からなくて、月々の予算を抑えつつ、お勧めされるままとりあえず入った。そのまま時間が経ち、定期保険なので更新しなくてはいけなくて(そういうのもよく分かってなかった)、保険を見直すことにした。保証は十分だったけど、そもそも私には必要なさそうな保障も多いことを、初めてきちんと認識した。
私の住む地方では、大きなビルには保険会社の名前が書いてある。保険会社って相当儲かるんだね、というのはお金にシビアな姉の言葉で、なるほど、と思った。
保険の担当の方は何度か代わり、今担当してくれている女性は少し下の世代の方だと思うけど、色々熱心に考えてくださり、多分悪い提案ではないのかもしれない。でも、色々身体にガタが来る年代になってきて、何せ保険料が高い。そんな高い保険料を払うくらいなら貯蓄しておいた方がいいのでは?とは言い出せず、初めて保険の代理店で相談してみることにした。
カウンターで担当してくれた方は、同年代くらいの男性で、少し緊張した。だって保険の相談をすると、私の無計画な人生設計がばれてしまう。保険の見直しをしたい旨を伝えたところ、「保険の種類について」「ライフプランについて」「資産について」「年収について」「月々の支出について」などなど、グラフや説明を専用用紙に手書きで書きながら説明してくれた。お金についての講義のような無料相談は約2時間続き、保険についてはよく分からなかった。
私は色々考えた。まず職場の休憩中にちょっと保険事情について聞いてみた。お金のことを具体的に聞くのは失礼だと思いつつ、何となく数人に尋ねてみると、独身既婚家族の有無関係なく皆わりと終身保険に入ってるっぽかった。なるほど、終身保険ね、と思いながら2回目の相談が始まった。
担当の人に、終身保険に入るのがいい気がする、と伝えると、ネット上でプランを作ってくれた。でも、お勧めプランとかはなくて、一つ一つ「これ幾らにしますか?」「この特約要りますか?」「通院も付けますか?」と判断を迫られるのだ。んー分かんない。私が適当に返事しつつ出来たプランは保険料も高く、最後に総払い込み保険料を見せられてハッとした。保険ていうのは、何百万もする高い買い物なんだ。そう簡単に決められないわ、と。
そしてとても不思議だったのが、このよく知らない営業の人に、私の健康事情を事細かに伝えている瞬間だった。なかなか深刻な箇所の精密検査をしたことや、血圧の薬を飲んでること。いつ病院に行って、結果何と言われたのか。保険に入るには告知義務があるから、保険会社によっては条件が難しいかも、と。
ここまで2回で4時間の講義(相談)を聞いたにも関わらず、私の頭は混乱していて、帰宅後AIと相談することにした。「終身保険のメリットとデメリットは?」「月々このくらいの保険料で保障がこのくらいだったら、メリットは感じられる?」「そもそも保険いるかな?」具体的に年齢や数値を打ち込むと、AIさんはすぐに計算して比較してくれ、お勧めの保険会社まで教えてくれた。やるな、AI。AIとさんざん相談した結果、月々いくらくらいなら保険料に払うことが出来るか結論を出し、次回の相談に挑むことにした。
それともう一つ気になっていたのが、こんなに何時間も無料相談をした後に、保険の代理店は、私に何を期待するんだろうか、ということだった。それもAIに相談したり、ネットで色々見てみた結果、恐らく最終的に保険で積み立てを勧めて来るんだと予想された。私はどんな人と話してても「相手の気持ち」を考えてしまうので、そこもAIさんがアドバイスしてくれた。積み立ては証券口座を作ったところだったので、そこで始めてみようかと思ってたから。
「もし、変額保険を勧められたら、手数料について聞いてください。そして、「積み立てはNISA講座でするので、変額保険は考えてません」と言ってください。相手もプロなので何とも思いませんよ。」と言われた、AIに。
3回目の講義(相談)では、月々の予算を伝えて、私の健康状態でも問題なさそうな会社をピックアップしてくれ、良さそうなプランが出来た。でも、担当の方にも伝えたけど、その人と話せば話すほど、私には保険は必要ないのでは、という気持ちが大きくなっていた。
そして予想通り変額保険を勧められた。私はAIに相談していた通り、手数料についての懸念を伝え、NISA講座を開いたところだから保険は必要ない旨を伝えた。癒し系のおっとりした雰囲気の営業さんが僅かにムッとしながら、「保険には保険の良さがあるので説明しますね」と笑顔で言った。「はい、そうですよね。」と私も笑顔で答えた。
私はその営業さんをとても気に入っていて、ほぼ雑談なしのお金の講義と、やたら手書きで説明する際の漢字の間違い具合とか、代理店ていうのはそもそもそういう営業スタイルなんだろうけど、とにかく説明が長いこと、等々が面白かった。
3回で6時間超の講義(相談)を経て、4回目はもう絶対に結論を出すつもりでカウンターに向かった。その人の話を聞くのは面白かったけど、もうさすがにお金と健康について考えることにうんざりした。結局私は当初考えていたよりだいぶ抑えた保険料の保険を契約した。ま、また見直そうと思えば見直せるし、必要ないと思ったら辞めることも出来るし。
すごく苦手なお金のことと保険のことに向き合う良い機会になってすごく良かった。今回出した結論がベストかは分からないけど、とにかくこんなにお金のことを考えたことがなかった。いや、のほほんと生きてきたことに感謝すべきかもしれない。
そして、担当してくれた人との7時間以上のやり取りが印象深い。何かを決めることも、お金のことを考えることも、すごく苦手な私は、ほぼずっと眉間にしわを寄せながら話を聞いていた。でも実はすごく面白かった。話の内容も興味深かったけど、同じくらい、どうしてこんな話をこんな話し方でするのか、に興味津々だった。説明が長い人は誠実そう、というイメージがある。無理に商品を勧めない営業スタイルってことなのかと思うけど、説明が誠実であればあるほど、私には保険が不要に思えてきたし、色んな例を見てきた担当さんに意見を聞きたくても、なかなかその話が引き出せない。話が遠回り過ぎて、どこを目指してるのか分からない。この人は何の話をしようとしてるんだろう、とずっと考えながら話を聞いていた。
面白い経験だった。



