嫌なことがあった訳ではないし、何かに失敗した訳でもないのだけど、一日中とにかく気を遣った。特に達成感がある疲れでもなくて、あれが正解だったのかもよくわからないけど、とにかく終わった。家に帰ってきても何だか落ち着かなくて、心がザワザワしていたので、とてもとても久しぶりにオニュさんの武道館コンサートを観たくなった。
元気で楽しいものを見るのには、こちらのエネルギーが足りないことがある。この時期のオニュさんの繊細さは、私の心を鎮静してくれる。
こういう時は、部屋を真っ暗にしてヘッドホンを着けて観る。久しぶりに観ると、歓声のないコンサートの静けさに、今更ながら異様さも感じる。この時はみんな、自分と周りを守るためにルールを破らないように必死だった。日本語ばかりの曲を覚えるだけでも大変だっただろうな、とつくづく思う。初ソロコンサートで日本語でMCして…。という大変そうなところを見たい訳ではなくて、この時のコンサートで歌われたいくつかの曲が本当に好きで、特にこういう気分の時は、心にそっと寄り添ってくれる。
武道館で観たオニュさん。
バンドの音がすごく良くて、生演奏を聴いてるだけで楽しいくらいだったのだけど、オニュさんのボーカルがあんまり聞こえてこなくて、実は物足りない気分になっていた。その中でも印象に残ったのが「Everything」と「Lighthouse」だった。
「Everything」は、すごく綺麗な曲だった。ファルセットでソフトにソフトにオニュさんが歌うと、この曲が持つ、深い愛情と優しさがじんわり伝わってきて感動した。歌い上げる感じじゃなくて、隣で語りかけてくれるような優しさ。力強くなくて、好きなのだ。
「Lighthouse」は、その日1番楽しみにしていた曲だった。そして、本当にその日で1番良かった。力強さでいくとCDには敵わなかったけど、被せもなくオニュさんのフェイクが聞こえてきて感動した。その短いフレーズが、その日の私の感動のピークだった。映像作品になると色々な補正が入ってしまうから、ファンカムを一生懸命探したのだけど、一つしか見つからなくて、大事に見ている。
グズグズザワザワした日の私を鎮静して勇気づけてくれる「Lighthouse」。いつかまたコンサートで聴きたいな、と思う。
さ、お風呂にでも入ろうかな、と思えてきた。
