
コンサートの満足度は座席によってだいぶ左右されると思う。私は身長152センチしかないので、アリーナ後方からはメインステージがとても見えづらかった。というのも、丁度私の3列前の人が高身長の方で、テミンさんとピッタリ重なってテミンさんだけ全く見えなかったのだ。(この方は一つも悪くないのです)そこはもう諦めて、今回は全体の雰囲気とセンステに来た時の臨場感を楽しむことにした。何となく「どうしても見たい」の気持ちが収まっていたので、1日分のチケットだけにしたことを後悔した。
衣装もセットもシンプルな感じがした今回のコンサート、やっぱりすごく良かった。正直なところ最近はオニュさんのアルバムばかり聞いていて、行きの飛行機で「ETERNAL」の訳詞をじっくり読んだ。テミンさんが作詞した「Deja Vu」と「Say Less」。テミンさんの想いが込められているのだとすると、葛藤や不安、テミンさんの心を支えているものを思って切なくなった。私はすぐ切なくなりがちなので、姉に歌詞を読んで聞かせ「暗いよね…」と聞いてみたら、「暗いけど、生きてたら皆が感じることでもあるよね」と言われた。確かにそうだ。作者の想いを形にしたのがアート(芸術)だとすると、「どの部分を切り取って表現するのか」に、その人らしさが表れるんだろうか。テミンさんもオニュさんも、陰と陽でいくと、陰の部分を表現することが多い気がするのだけど、その切り取り方が違って面白いと思う。
アイドルとしてデビューして16年、ソロデビューして10年。ずっと夢見てたであろう初めてのソロワールドツアーは、「Deja Vu」で始まることや、今までとまた違う雰囲気を持つ「ETERNAL」からの曲や、映像で表現されていたメッセージで、今のテミンさんを感じることが出来た。そして、長いソロ活動で積み重ねてきた、ファンの私たちが愛してやまない特別な曲が幾つも幾つもあって、本当にずっとクライマックスだった。10年前の曲も、8年前の曲も、色褪せないどころか今のテミンさんにフィットするように進化していて素敵だった。
正直なところ、スタンド席でちゃんと全部見たかったな、という感想なのだけど、アリーナ席でしか感じられない臨場感みたいなものがあると思う。センステでパフォーマンスしていた数曲を一生懸命(精一杯の背伸びでだいぶちゃんと見えました)見ていると、生身の人間が目の前で動いている生々しさ(それをじっと見ている私も)を思った。小劇場で観る演劇もそうだと思うのだけど、じっと観ているこちらと、目の前の肉体(と魂?)で表現される作品。こちらに伝わるのはストーリーだけじゃない、というのがすごく不思議で少し不気味で面白いと思う。直接観るって、やっぱり全然ちがうな、コンサートまた来なくちゃ、と思った。
あんなに細くてお人形さんみたいな少年だったテミンさんは、ムキムキの腕でも本当に美しくて、かっこ良かった。しなやかに舞い踊るテミンさんは、その美しさにうっとりする。テミンさんが大好きな私は、その時、美味しいご飯よりテミンさんで何かが満たされるのだと思う。「ご飯食べなくても、彼を見てれば生きていけるんじゃないか…」みたいなことを一瞬考えることがある。
それと、どんなに痺れるパフォーマンスでかっこ良さを見せつけられても、テミンさんはやっぱり可愛い。可愛らしい。何だかんだ、皆テミンさんの顔が好きなのでしょう?と思うのだ。私が多分そうだから。
もう一つ考えていたのが、「アイドルとしてのピークを過ぎた後にどこに行くのか」みたいな気持ちでどこかテミンさんを見ていたところがあったと思うのだけど、パフォーマーとしてはこれからがもっと良いのかも、ということで。若いことや可愛いことと別次元の表現は、これまでの人生みたいなものが滲み出て、すごく魅力的なステージを作るんだろうな、と。「僕ももう三十路!」とテミンさんは言うけれど、テミンさんよりだいぶ長く生きてる身としては、30歳なんてまだまだ何でも出来るしお肌ピチピチだし体力もある!絶対これからすごいステージを見せてくれるに違いない、と嬉しくなった。
今度は絶対にチケット代をケチらずに観に行くから、また日本でコンサートしてね、テミンさん。私たち、全力で欲しがるから!(この言い回しが好き)
