「MYSHINeeWORLD」を観てきた。絶対に感想を語りたくなると思ったので、いつもの野球好きの友だちを誘って観に行った。

ネタバレなしを配慮して感想を書いたり出来ないタイプだし、タイトルに書いたように、かなり偏った感想になりました。今までで一番ヘビーな感想を述べる友だちに、ちょっと悲しくなりながらも、彼女とはいつもそういう話をしてきたので、書いておきます。(あ、でも本当にもうSHINeeのことが嫌いになっちゃうくらい暗い妄想を書いているので、読まない方が本当にいいと思う)













韓国でのコンサート映像から、年代を追って大好きなSHINeeの曲がかかり、大画面と大音量で味わうことが出来た。やっぱりSHINeeは曲が良い。私はやっぱりSHINeeの音楽が好きだと思った。バラードになると、ジョンヒョンとオニュの声が素敵過ぎて、胸に来る。友だちが隣で涙を拭ってて(さらにお隣の人がずっと泣いててつられちゃった、と言ってた)、私も何度かうるっときた。

もう少しドキュメンタリーっぽいのかと思っていたけど、それよりはコンサート映像がメインだったので、私の視聴後の感想は「やっぱりSHINeeは楽曲がいいな。バラードはジョンヒョンとオニュがすごいんだな。ジョンヒョンの作詞した曲が沢山使われてたのは、やっぱりそういう意味なのかな。」という感じだった。

沢山のグッズに囲まれた部屋で3人が話す内容も、そんなに衝撃的とは思わず、「そうだろうね、苦労しただろうね」と思った。そういう雰囲気の3人に、もう慣れてしまったんだと思う。

同じものを見ていても、人によって感じることは様々だ。どこを見ているかも違うし、どう解釈するかも全然違う。人は見たいように見るから。感動的に解釈することも出来るし、冷静な目線で観察することも出来る。私はいつも、2つの視点からSHINeeを見ているようなところがある。感動をもらうファンとしての目線と、アイドルとして生きる人の苦悩と喜びを観察するような目線。このブログでは、なるべくファンとして書くようにしていたけど、SHINeeもテミンも「転機」なのだと考えると、感動という感じではなかった。

そもそも私は100%順調そうにしている人を見るよりは、苦悩してそうな人に興味を引かれる。それは、他の人よりも少し苦悩が多いタイプの人生を生きてきたからだと思う。友だちは「それは妬みだね」と言っていて、多分そうだと思う。それだけではないと思うのだけど、その複雑な感情を言葉で説明出来るほど、簡単には整理出来ない。

とにかく、友だちは「MYSHINeeWORLD」を見た後、「テミンの苦悩」についてずっと話していた。






















彼女は「やっぱり私は初期の曲が好きだわー。ルシファーとかリンディンドンとか。あと、ジョンヒョンて圧倒的だったね。オニュくんは自由奔放って感じ。」と言った後、「あと、テミンて何か変わった人、だよね?」と恐る恐る語り始めた。「あの3人で話してた時、テミンだけそこにいないみたいな表情してた」と。「でも、当時の気持ちを1番語ってたのはテミンで、ずっと色々考えて感じながら活動して来たんだと思う」と。

3人が話すデビュー当時の話、デビュー後の話、兵役がいかに不安だったかの話、ずっと彼らを見ていれば「そうだったんだろうな」と思っていた話なのだけど、ファンではない彼女がその話を聞いて感じたのは「その世界の異常さ」で、1番子どもの頃から異常な世界にいるテミンを、すごく気になると言っていた。

普通の経験が出来なかったことで、彼の中に育つべきものが育ってないのではないか、と。(私も友だちも、幼児教育に長く携わっていたので、そういう目線になってしまう)

彼女が映画の中のテミンの表情や話から感じたのは、「異常な世界に子どもの頃からいて、傷ついたり何かがあって、彼は一回死んでる。だからあんな表情なんだと思う。恨みだと思う。」ということだった。

兵役で初めて知る「普通の世界」。「普通の世界」を知ることで、今まで自分がいた世界の「異常さ」を実感する。そういうことはあるだろうな、と私も思っていた。

「Guilty」のMVを見せると、「復讐の始まりだね」と彼女は言っていた。テミンはもうやってることはアイドルではない。レベルが違い過ぎて、彼のもとから人が離れていくだろうね、と。

「Guilty」がリリースされた時、MVで描かれていた世界と歌詞を見て一瞬ゾクッとした。これはファンである私へのメッセージ?アイドルである自分も、ファンであるあなたも、両方に罪があり、いずれ審判が下るってこと?それをアイドルとして活動しながらリリースするって、凄すぎませんか、と思った。

先週「Metamorph」を観た時、作品の完成度の高さに感動した。感情を曝け出すような深い世界観を表現しながら、MCではアイドルでい続けるテミンが、すごい技術を身につけたと思っていたけれど、彼女に言われると、それはすごくアンバランスなことなのかもしれないと思えてきた。

テミンがこれから「復讐」を始めるならすごく悲しいと思った。それで、「もうこれ以上テミンが傷つかないといい」と言ったら、「傷つかないんじゃない?テミンは一回死んでるから」と彼女は言っていた。だから私は静かに覚悟を決めた。「Guilty」の暗く悲しい世界観は、とても彼らしい、と私も思っているから。



わー、こんなことを書いちゃってごめんなさい。
あくまでも妄想です。すぐ消すかもしれません…