『TAEMIN SOLO CONCERT : METAMORPH in Japan』ライブビューイングを観てきた。

(とにかく感動した気持ちを書いておきたくて、ダラダラと、とても長くなってしまいました。)

ライブビューイングは思ってたよりすごく良かった。大画面で会場の雰囲気を感じられたし、じっくり観られた。私はライブで感動して興奮すると、友だちの腕をぐっと掴んだまま固まるタイプなので、固まって観るしかないライブビューイングにすごく満足した。(もちろん会場で拍手と歓声を送りたかった。何度も拍手しそうになった。)

昨年の夏から時間をかけて準備していたというこのコンサート。本当に集大成という感じで、完成度の高さに感動した。



初めのセクションは激しく踊る曲が続き、衣装の右半分が開けて身体の動きが見えるのが、すごくかっこ良かった。シリウスツアーの時、腰にヒラヒラが付いてる衣装で腰の動きが見えないという声があって、追加公演では取り外されていたことを思いだした。皆、踊っている動きを見たいから。間近で見るテミンさんのパフォーマンスは美しくて滑らかなで、それが等身大の生々しさで目の前にいるから、とにかく見惚れてしまう。ライブビューイングでは、その時の感覚に少し近い感動があった。








次のセクションでは、セクシーなテミンさん。「Impressionable」って、実はそんなに好きな曲ではなかったのだけど、とても素敵な振りで好きになった。

あんなにセクシーなのに、綺麗で清潔感すらあるテミンさん。その理由は「気高さ」かな、と思った。内側から滲み出る気品、みたいなもの。誰も見ていなくても絶対に自分をがっかりさせるようなことはしない清らかさを持っていると感じる。


そしてセクシーセクションに入っていた「Heaven」。今日見ていて唯一涙が出そうになったくらい好き。荘厳なパフォーマンスと優しい歌詞。この曲を聞いていると、やっぱりテミンさんは神様になりたいんじゃないかな、と本当に考える。

宗教の話は難しいけれど、テミンさんの優しさや品のよさを感じる時、私はカトリックの教えを思い出す。私は信者ではないけれど、仕事の関係で神父様と、聖書の勉強をしていたことがあって、僅かな知識ではあるけど、その考え方が好きだった。隣人を自分のように愛しなさい。敵を愛しなさい。神の愛を信じて、ただ今やるべきことをやりなさい。とにかく愛が大事なの。荘厳で絶対的な存在の神様は怖くはなくて、私たちの罪を無限に赦し、罪人ほど愛してくれる、愛そのものなのだ。

昔どこかで見た、美輪明宏さんが「どうしたら色っぽくなれますか?」という質問に、「色気は思いやり」と答えていたのを薄っすら覚えていて、テミンさんのセクシーは優しさから滲み出るものなのかもしれない、と思った。





ブラウスの上にジャケットを着たセクションでは、「FAMOUS」を日本語で歌っていた。日本公演だからと日本語バージョンにして歌うのはあまり好きじゃないのだけど、「FAMOUS」と「Door」は元々が日本語だから、その2つを日本語で歌うテミンさんに嬉しくなった。曲を大事にしている感じがした。

「Want」「Danger」と続いて、次のセクションの「Move」でも思ったのだけど、盛り上がる曲がどんどん出てきて、テミンさんの持ち歌の層の厚さにも感動した。しかも10年前の曲も全然古くない、かっこいい。本当に良い曲に恵まれたんだろうし、良い曲を選んできたんだと思った。ソロで10年てすごい!しかもグループ活動もしながら!





私が1番好きだったのは、赤い衣装のセクション。「Door」の曲がすごく好きだし、固定された身体で、逆さで、目隠しで、それでも曲の世界を限られた動きで表現する姿が、情熱的で儚くて綺麗だった。


「Guilty」は、魂の叫びだった、何となく。もちろん曲の世界を表現しているのだけど、「Guilty」MVの中のギルミンさんは「すごくかわいそうな子」とテミンさんは説明していて、「僕らの関係はそうなったんだ」という歌詞のところで、拳で胸を叩いて顔をしかめるステージの上のテミンさんも、何かとてつもない大きな感情を吐き出していた気がした。


そして「Move」ってやっぱりすごくかっこいい曲だと思う。テミンさん、「Love」じゃなくて「Move」でカムバックしてくれてありがとう。私がSHINeeに戻ってきたのはテミンさんの「Move」がきっかけだったから。

MCでうっかり韓国語が出てしまうところが最高に可愛らしかったけど、本当にMCもスラスラとお客さんを盛り上げて、適度にリラックスして、すっかりベテランですごい。2019年のツアーの時はまだ、私のような共感性羞恥心タイプの人間には、MCは手に汗握る時間もあったから。



そして、「世界で一番愛した人」を歌ってくれるところがまた素敵。これはシリウスツアーの追加公演で皆で歌った思い出があるよね。本当にファンの気持ちを分かってる感じがする。

コンサートの最後は「Identity」。Identity=自分が自分であること。ライブビューイングで表情もよく見えたけど、コンサート中ずっと、生き生きした喜びに満ちた顔だと思った。そして自信に溢れてた。

テミンさんがファンに「僕だけを見てください」「ずっと愛してください」と言うのが、時々切なくて、でもテミンさんぽくて面白い。兵役前に言ってた時は、切実過ぎて苦しかったけど、「愛してください」をはっきり言えるのは、自信の表れでもあるから、やっぱりすごい。「絶対に成長した姿を見せるから、愛してください」だと思うし、本当に今までずっと、成長して変化し続けてきた。テミンさんの成長のすごいところは、がむしゃらに頑張るだけでなく、「力の抜き方」や「余裕の持ち方」も、身につけていそうなところ。


そしてテミンさんのコンサートは、もうやっぱりアートだと思う。テミンさんは独自の世界観を創り上げたソロアーティストになっていた。(デビューした時はあんなに幼かったのに…)

私が好きなジブリ作品の解説動画で、宮崎駿の「君たちはどういきるか」はアニメで作ったアート作品だと言っていた。エンターテインメントは誰でも楽しめる娯楽だけど、アートは見る人の理解や解釈が必要で、好きな人にとってはとことん好きだけど、見る人を選ぶ。

テミンさんはもちろんエンターテインメントとして魅力があるから、沢山の人に愛されているけど、アートの理解には知識が必要だから、私は他の方の解釈をいつも読ませてもらっている。もっと色々な知識があれば、テミンさんの芸術をより深く楽しめるのかもしれないな、といつも思う。

昨日のbubbleを読んで、テミンさんはとにかくもっと色々な場所でステージをしたいのかな、と思った。自分を欲してくれている世界中の人の前でステージを披露したい、というような、割とシンプルな思いなのかも、と。

私の妹が、最近になってK-POPアイドルに興味を持ちだした。音楽が好きというよりは、K-POPの仕組みや事務所の特徴とかに興味があって、JYP社長の自伝を読んだりしている。年末にSHINeeについて沢山質問されたので、テミンさんのMVやステージの映像を見せたら「すごい!スターだ!」と感嘆していた。元々バレエをやってたので、テミンさんの身体の見せ方にも感動していて、「この角度で止めるのとか、超難しいから」と絶賛していて嬉しかった。この前久しぶりに話したら、「SHINeeが最近オススメに出てくるんだけど、オフっぽいテミン見たらちゃんと30歳に見えたわ。ステージでこそ輝く人なんだね。」と言っていた。彼女はディスっているのではなくて、彼はステージのために生まれたような人なんだ、普通の人じゃないんだ、と最高に褒めていた。


今日のコンサートを観ていたら、改めて、テミンさんが成熟したソロアーティストに成長したことに純粋に感動した。人生の半分近くを、こんなに大勢の人に見せてくれて、成長を見守らせてくれて、一緒に喜ばせてくれて、ありがとう、と言いたい。「皆さん成長を見守るの好きでしょう?」と、嬉しそうに話すテミンさんが本当に素敵です。