
「Carrying Happiness」を歌う大森さんを見た時、何故だか胸がいっぱいになった。これは私の妄想が過ぎるせいだと思うけど、大森さんの目はどこまでも静かな「凪」みたいだった。楽しくて仕方ないというよりは、皆が楽しそうな姿を見て深く頷くような、慈悲深い神様か、それかもう少し可愛げのある天使みたいだった。
なにせミセスのライブをきちんと観るのが初めてだから、今日の体調のせいだったり、オーラスだからすごく感動していたのかもしれないから、ちょっとそこら辺は分からない。
だけど、ファンを前にして歌う大森さんの目の中は、悲しみのような、切実な願いのような、全てを諦めた凪のような、そんな静けさがあったように、私には見えてしまった。
妄想癖のある私の大森さんのイメージは、大切な人たちを箱庭に集めて、精一杯の愛情を注ぐ神様みたいな人かもしれない。でも、とても傷つきやすくて完璧主義の神様だから、愛を受け取る人も、沢山の愛をわかりやすい形で神様に見せてあげなくちゃいけないっていう。だって、神様はいつも自分が間違ってないことを確かめていないと不安だから。自分が自分を心から認めてあげられないから、沢山の人から形のある愛を受け取らないと倒れてしまうから。そして、神様は自分が正しいと信じる愛の形を箱庭の中の人にだけは、精一杯注ぐんだと思う。自分の身を削ってでも。入場料を払って箱庭に入ってきた人たちに。入場料は箱庭を大きく頑丈にするために必要だし、入場料を払ってでも箱庭に入りたいくらい愛があるってことの証明だから。

私はこんな妄想をしながら続きのライブを観ていた。
数年の間に歌声も変化して、今の大森さんが歌う「lulu.」は何だかぐっときた。そして、「GOOD DAY」も、やっぱりとても良い曲だと思う。
そして本編最後に歌われる「ダーリン」。
私は「レコ大を獲った」というだけで、その曲があまり好きではなくなるような、かなり捻くれた性格だけど、やっぱりこの曲は素晴らしいし、大森さんが歌うべき歌なんだな、と思う。
18歳のために作られた曲だと思って聴いた時、なるほど思春期っぽいなって思ったし、たとえどんなに大人になっても、誰かの背中に寄りかかったり、腕に包まれたりしないと耐えられない不安や悲しみに囚われてしまうことはあると思う。
でも、それを誰よりも欲しているのが大森さんで、だから彼が歌う「ダーリン」を皆聴きたいんだと思う。
とにかく本当に素晴らしいライブだった。
みんなもう少しアンコールしたらいいのに、とは思ったけど。
そして私は、自分の妄想を文章にしたからだいぶ満足だ。大森さんが、本当は体調不良だった、とかではなければいいと思う。前に見た生配信で、「今日の推し、なんか元気がない。何かあったのか。」と思って見ていたら、後日インフルエンザだったって言ってたから。