しつこくシンデレラについて考えている。

よく分からなくなって、ミセス全く興味のない友だちにMVを観てもらった。


彼女の感想は「イオンのCMみたい。でも、歌詞の世界観はもっと違う気がする。」だった。

イオンのCM!確かに!


キラキラしてて、主人公はどの時代もめちゃくちゃ可愛い。最後はキラキラのドレスで手を繋いで回る。

過去の自分を受け入れ、感動✨️


みたいな。


周りからどんな風に見えていても、本人に葛藤や嫉妬や苦しみがあることはあるし、それが内面的なものだからこそ苦しい、というのはあるのだと思う。


その苦しさや、内面の複雑さを、主人公の生活の苦しさで表したのだとするならば、やっぱりそこだけは、私は違和感を感じてしまう。


もし、MVがなくて曲だけだったら何の引っかかりもなかったけど、MVで深刻そうな現実の描写を目にしてしまったがゆえに、どんどん感動が何から受け取る何なのか、が、分からなくなった。


私の今のところの解釈に1番近いのが、この方の解釈のような気がする。



https://x.com/nenekononeko16/status/2115051405128175870?a=u8UQ51zdCVdd5yLQ7Rc&s=19



 

 



視座の違い。


例えば、現実的に借金を抱えた人が見るのと、借金を抱えた人を想像して見るのとでは、受け取り方に違いが起こるのは当然なのではないか、と思う。


それは、作者の問題ではなくて、受け取り手の問題だ。これだけMVが話題になったら、やっぱりそういう目で見つめてしまうというか。だから、大森さんがどこまで考えてこの題材を選んだかは分からないけど、センシティブな描写だったことは、そうなんじゃないかと思った。


でも、社会的な問題への解釈を短いMVに求めたり、作者が絶対に意図していないはずの差別の問題と結びつけたり、ただこの機会に誹謗中傷するのは本当におかしなことだと思う。


だから逆に、シンデレラに関しては、普段ミセスに言及することのあまりない音楽家の方々が、作品の素晴らしさを語ったりしてて、ただ叩きたい人がいかに愚かなのか、ということが明確になっているような気もする。


bubbleメッセージがなかなか衝撃だったから、作者は傷ついているだろうな、と、私もどんよりした。

本当に、人間て愚かなものだわね、と思う。





個人的に、私はこのMVが素直に受け取れない側の人間だ。それがちょっと悲しくもある。





人から認めてもらいたくて、人を羨んでばかりで、ずっと埋まらない何かを求めて葛藤していることと、現実的な問題を抱えて苦しい毎日を過ごしていることを、同じように「自分の愛し方を見つけていく物語✨️」という結末に繋げて描いたように受け取れるMVであることが、個人的な感覚の問題で感動できないのだ、多分。


でも、ずっと考え続けていたら、MVが少し違うようにも見えてきた。

何か、このMVは可愛い過ぎるのだ。描いているものはドロドロなのに、結末も感動的過ぎる。だから、私は感動できない。自分で自分を愛することは、ある人にとっては命綱みたいなものだと思う。絶望的な現実の中で、せめて自分は自分を受け入れないと生きていけないほどに切実なことだったりするから、自分を愛せて感動、みたいに思えないというか。でも、この可愛いキラキラしたMVの世界で描かれていることは、借金を抱えて周りを羨み、今日も夜の仕事に行く、苦しさを手放さない主人公だ。マインドが変わったところで、現実の苦しさは変わらない。このMVがキラキラしたものの裏にある、苦しみを抱え続ける現実を描いている、ということなら、私はこのMVが初めて好きだと思った。

だったら、このMVがイオンのCMみたいにキラキラしてて、可愛いことが、本当の苦しさのコントラストに思えて、皮肉で面白いと思う。こうして視覚ではっきり見るからこそ、MVの主人公も、歌詞の中の人も、苦しみは一つも手放してない現実が伝わって来る気がする。

こんなことばっかり思っちゃって、本当に、私って女子じゃないんだなって思う(笑)







でも、やっぱり大森さんは全然悪くないし、作品は素晴らしいと思うから、こんな嫌な出来事なんて、すぐ忘れてしまえばいいのにーーー!と思うくらいには心配だ、大森さんのメンタルが。