スポーツと教育のブレイクダウン~指導のポイントを考える~
小学校に体育の出張授業に
行くことがあります。
種目はタグラグビーだったり、
オリジナルスポーツの
リングビーだったり。
都内の小学校に
出張授業に行った時のお話です。
事前の打ち合わせの時に
「私の授業は教えないんですよ」
と言うと、
担任の先生は、
キョトン・・・・。
「え?教えないんですか?」
しばし沈黙・・・・。
「教えないってどうやって・・・?」
私は“教えない”という
意味について伝えました。
すると・・・
「なるほど!!」という納得の表情。
未だにその先生の表情は
忘れられません。
学校教育に携わる
教員、すなわち先生たちに
とって、“教えない”は
職場放棄を
意味するのかもしれません。
ティーチャーは
ティーチングが仕事。
そう言うと当たり前のように
聞こえてきます。
でも、体育の指導に関して言えば
本当にそうなのか?
と疑問を持つことができそうです。
別の小学校では、
担任の先生以外に
体育の補助教員がいて
完璧にサポートしています。
この先生たちが何ともスパルタで。笑
子どもたちよりもパワフルな感じ。
指導要領というフレームに
きっちりはまって、はみ出すことなく
授業を進めていきます。
では、実際に担任の先生たちは
どうか?
というと、これは本当に様々です。
我々外部の講師が来ると
授業にすら顔を出してこない
先生もいます。
また、
熱心に質問をしながら
学びをしている先生もいます。
自分が生徒のように張り切って
ゲームに参加する先生も。
これに関しては本当に様々です。
ただ、一貫して言えるのは
「知るとすぐに教えたがる」
ということです。
先生のティーチング癖は
職業病ですね。笑
教えて何がいけないの?
そんな疑問が
聞こえてきますが、
教えるのがいけないわけでは
ありません。
指導者ですから
教える場面はあるんです。
一言で言うと、
教えると教えないの使い分け。
といったところでしょうか。
日本の体育の授業は
運動会や部活動に直結
しているような面があります。
それはスポーツと教育が
密接な関係性であることを
示しています。
世界に目を向けると
もっと遊び心のある
コンセプトを耳にします。
例えば興味や能力によって
選択できる。
健康教育が組み込まれている。
そして、学校外との連携もあるようです。
スポーツの本来持つ魅力。
遊び心や、気晴らしといった
意味。
それが体育教育となった途端
切り離されてしまう。
スポーツを教育と捉えるか?
それとも教育に縛られない
非日常の体験と捉えるか?
ブレイクダウンの攻防は
果てなく続くような気がしています。
指導者の教えると教えないの
二刀流を身に着けると
その答えも
見えてくるかもしれませんね。
私自身は体育という授業の
あり方を根本から見直して
体育とスポーツという
カテゴリに分けると
もっと明確な役割分担が
できるのかなと
感じています。
皆さんは
どう感じているでしょうか?
スポーツと教育のブレイクダウンは
部活動にもつながっています。
プレイフルコーチ ヤディ