“学び”としてのスポーツ ~体育の現場から見えたもの
◆100年変わらぬ小学校体育の現場へ
私は時々、
小学校の体育に
“出張授業”でお邪魔しています。
バスケやサッカー、
マット運動に跳び箱、
鉄棒や縄跳び…
いろんな種目がある中で、
私が担当するのは
ちょっと変わった“ゲーム”です。
1つ目は「リングビー」
という道具を使った
「スローランゲーム」。
日本リングビー協会が開発した、
誰でも楽しめるオリジナル競技です。
ルールはシンプル、
運動量もたっぷり。
投げる・取る・走る――
誰でも得点できる、
みんなが主役になれるゲームです。
◆親子で盛り上がる“体育の授業”
この「スローランゲーム」、
親子のコミュニケーションにもぴったり。
公開授業でやると、
親御さんも子供も一緒に大盛り上がり!
高学年になると
子どもの方が体力があったりして、
「お母さんがんばって!」
「お父さんもっと早く!」
なんて声が飛び交います(笑)。
体育の授業で親子が一緒に楽しむ――
これだけで、
体育が“学び”としても
“思い出”としても特別なものになります。
◆もう一つの挑戦、「タグラグビー」
もう一つは「タグラグビー」。
2008年に学校授業に登場した
新しい種目で、
私も「タグティーチャー」として
都内の小学校で授業をしています。
NPO法人スポコレや
中央区ラグビーフットボール協会と連携し、
3~6時間のプログラムを組み立て、
子どもたちと深く関わります。
◆“体育が苦手”な子も楽しめる工夫
体育の授業には、
運動が得意な子もいれば、
苦手で消極的な子もいます。
「タグラグビー」は
運動能力の差が出にくい競技。
ボールを取ったり、
パスしたり、タグを取ったり――
いろんな役割があるので、
誰もが授業に参加できるのが魅力です。
外部講師として、
私は“ファシリテーター”の立場で、
子どもたちに主体的に関わり、
非言語コミュニケーションも
駆使して距離を縮めます。
気づけば2時間目には
「ヤディ!!」と
呼ばれるようになり、
子どもたちはどんどん上達し、
楽しさが増していきます。
◆“楽しい”から生まれる主体性とチームワーク
楽しくなれば、
自分たちで作戦を考え始める。
全員がボールに触れる
オリジナルルールを加えると、
さらに盛り上がります。
主体性やチームワーク、
リーダーシップも
自然と身についていくのです。
体育は、
運動能力の高い子だけが
楽しむものではありません。
「スローランゲーム」や
「タグラグビー」は、
子どもたち全員が
“楽しい”を感じながら、
スポーツの本質を学べる授業です。
◆スポーツで築く
親子と子どものコミュニケーション
スポーツを通して、
理屈抜きで
心が通じ合う瞬間が生まれます。
これこそが、
スポーツのゴールだと
考えています。
そして、
ここには大人と子どものコミュニケーションの
ヒントが隠されています。
スポーツは「教える」
だけでなく、
「一緒にやる」こともできる。
身体を使って、
共に楽しむことで、
親子の絆や信頼も深まります。
ぜひ、皆さんもお子さんと
”一緒にスポーツをやってみる”という
体験をしてみてください。
そこにきっと、
新しい発見と学びがあるはずです。
プレイフルコーチ ヤディ
