検査・発見・治療日記④
セカンドオピニオンは保険が効かない。
自費だ。紹介された東京女子医科大学東医療センターに電話。
アポイントを取った。
5月2日(水)の11時半に予約。30分で2万円、1時間で3万円ってな感じの料金。
30分でと伝えて電話を切った。
どうせ同じような見解になるんだろうけど、それに2万か・・・。
と、せこい考えも浮かんできたが、命には代えられない。
健康であることの素晴らしさをこんなところで実感したりもした。
その前に紹介状と画像データを取りに行った。
紹介状にも画像データにもお金がかかる。
でも最近の病院は自動会計機があるから楽に会計ができる。
ところが、自動会計機の機械トラブルで、仕方なく窓口で清算。。。
この病院とは相性がわるいのか?なんて考えたりもした。
癌と告知されてから本当に色々日々考えるようになった。前向きとか後ろ向きとか
そういうことではない。
生きているという自分の存在確認をするようになった。
仕事も長期で休めない状況の中で、癌という腫瘍を取り除くために
一時的に仕事を中断して入院・手術をしなければならない状況。
これって何なのか?
いい方に解釈することは慣れているので問題ないが、
それだけで済ますことができないとも思っていた。
そんな余計なことをたくさん考えるようになった。
それでも時は過ぎていくのに。
5月2日(水)に行ったセカンドオピニオン。
JR山手線田端駅からタクシーに乗ること約5分で到着した。
20分ほど早く着いた。
狭くて細い商店街のど真ん中にその病院はあった。
ずいぶん下町感漂う場所に違和感のある建物があった。
すぐに受付を済ませ、診察券とファイルを受け取り11時16分。
指示された4階へ上がる。
エレベーターを降りるとすぐに泌尿器科のプレートが見えた。
周りを見回すと空席がないほど埋まっている。
みんな同じファイルを持って待っていた。
泌尿器科の奥が精神科。
そkの前しか空いていなかったので、そこに座った。
予約は11時半。多少待たされることは覚悟してきた。
その分のアロアンスも取っている。
時計を見ると11時48分。泌尿器科の前のシートが空いたので
そこに席を移した。
念のためどのくらいなのか聞いてみようと思いナースさんを探した。
「すいません、あとどれくらいですか?」
ファイルを見せて尋ねた。
すると・・・。
「受付済ませましたか?」
「受付?はい、1階で」
「いえ、4階の受付です」
「は?」
「受付しないと来院記録が残らないんです」
「それは聞いてませんが」
「ちょっと待ってくださいね」
そのナースはどこかに消えていった。しばらくすると別のスタッフの人に名前を呼ばれた。
エレベーターの方から歩いてきた。ファイルを渡すとPCでチェック。
「申し訳ありませんが、今7人待ちです」
「え?もう12時回ってますけど・・・。?」
「はい。すみません」
「そもそもここで受付なんて聞いてないし、予約は11時半なんですけど」
「ちょっとお待ちください」
裏に消えた。
出てくると
「CDROMをお持ちいただいてますよね?今焼いてますから」
「は?そんなの1時間前に出してます。」
苦しい言い訳に対して腹が立った。
「そもそも11時の予約の人から11時半の予約まで7人も入れているのか?それはおかしいでしょ。」
そう言うと、そのスタッフは露骨に嫌な顔をした。その態度にまた腹が立ち
「これは何のための予約なんだ?予約の意味ないだろう。この後仕事もあるんだよ」
かなり強い口調で告げた。待たされていることに腹が立っているわけではなく
不親切な対応に腹が立った。
まずは1階で受付をした時に、4階に上がったら受付してください。と言うべき。
さらにわざわざ11時半のアポイントを取っているんだから少なくとも30分程度で
対応するのが予約の意味だろう。
スタッフはまた裏に消えた。
次に出たきたのはベテランのナースさん。
私は同じ話を繰り返した。
ナースさんは事情を理解すると丁寧に謝罪をした。
さっきのスタッフは露骨に嫌な顔をしていたのできっと接客は向いていないなって思った。
「これ以上待てないのでキャンセルします」
そんなことは思っていないのだが、そうカマをかけた。
するとまた、裏に消えてから
「すぐ呼ばれると思うのでこちらでお待ちください」
と言われた。案の定すぐに呼ばれた。
前の病院では腎臓全摘出の見解。さらに部分切除はリスクが高い。
ここでも同じような見解だろうな。
不機嫌な心を元に戻して話を聞いた。
近藤先生は画像をじっと見て、
「これはロボットを使って部分切除だね。7割から8割腎臓は残せますよ」
え?まじ?
「取り残しがあるかもって言われましたけど・・・」
「それは1%あるかないか。。そこをどう考えるかですね」
え?まじ?
先生はさらに
「それにもし取り残しが見つかっても処置の方法はいくらでもあるから」
え?まじ?
前の病院では取り残しがあるとそこをまた手術するのは術者が嫌がると言われてきた。
ここまで見解が真逆だとは・・・。先生はさらに続けた。
「腎臓がなぜ2つあるかご存知ですか?」
「いえ、知りません」
「腎臓は2つ必要だから2つあるんです。だから残せる可能性があるなら絶対に残した方がいいんです」
人間の身体に不要なものはないということだ。
確かに。その通りだ。
さらにさらに
「もっと大きな腫瘍の場合でも部分切除するし、もっとご高齢の方でも部分切除をします」
え?まじ?の連続でびっくり。癌を告知された時よりもぶっくりしたかもしれない。
「部分切除は開腹って言われました」
「そんなことはないですよ。腹腔鏡手術をします」
部分切除で腹腔鏡手術。。。。
一番考えていた形が成立した瞬間だった。
「先生のところではそれが可能なのですか?」
「もちろんです」
なんて心強い。やはり相性が合わなかったんだろう。。。。
「今ここで先生にお願いしたらやってくれるんでしょうか?」
「はい、もちろんです。」
「では、お願いします」
「わかりました」
実にシンプルに決まった。
「おそらく典型的な腎臓癌のステージ1ですね。でもこれは切ってしまえば終わりですから」
改めて癌の告知。でも今回は全然不安はなく、受け入れることができた。
安心して手術が受けられる。そう感じた。
14日(月)に検査の予約をして終了した。
2万ちょっと。。。全然安い買い物になった。
次回具体的な手術日の日程を決める。
(つづく)