ビジネスエピソード(6) | 選手が心を傾けるスポーツコーチ ヤディ(八所和己)

ビジネスエピソード(6)

ドタバタがあって、キレたりキレられたりしながらもステージは完成。





ディレクターはテンションがあがって上機嫌。





私はこのディレクターの機嫌を常にいい状態にしておこうと決め





密着しながらカタコトの英語を駆使してコミュニケーションを取っていました。





ここのステージにはパワーヘアーズという兄弟の美容師が登場し、







派手なパフォーマンスでカットしていくというのがメインの見せ場と聞いていました。






「パワーヘアーズ」。おい、プロレスラーか?






そんなイメージがする名前です。とても美容師なんてイメージは全くありません。






いよいよ、ステージが始まりました。





もうかなり前のことなので詳しいことは覚えていません。






しかし、このパワーヘアーズ。只者ではありませんでした。






登場したのはタンクトップ姿のがたいのいい兄弟。






ステージにはロングヘアのカットモデルが二人座っています。






派手な音楽に乗せてディレクターがインカムで何かしゃべっています。





そしてパワーヘアーズはそのカットモデルの髪の毛をわしづかみにすると






大胆にハサミを入れ始めました。そして切った髪の毛をそのまま見ている観客の方へ







投げました。






え?と思ったのは一瞬で見ている人はそれを楽しんでいました。





気付くとどのブースよりも圧倒的にお客さんが入っています。





パワーヘアーズはカットモデルの頭をおもちゃのように扱い






次々とハサミを入れては投げていました。






ディレクターもテンションがあがり、注意を受けるほど大量のスモークを炊いていました(笑)






私もこのノリは止めてはいけないと思い、無視していました。





やがてロングヘアだったカットモデルは完全にショートヘアに変身し






そのスタイルチェンジに拍手喝采。






このパワーヘアーズのおかげで最高のステージとなりました。






それにしてもこのパフォーマンスは衝撃的でした。






今でいえば、完全な肉食美容師といったところでしょう。






5日間のイベントは盛況に終わり、私はまたひとつ成長することができました。






楽しさも少しわかったような気がしました。






打ち上げで取締役からもねぎらいの言葉をもらい





ほっとして帰宅。





その途中にあることが起こりました・・・。





(つづく・・・)