ビジネスエピソード(5) | 選手が心を傾けるスポーツコーチ ヤディ(八所和己)

ビジネスエピソード(5)

入社してわずか3ヶ月でやめることを決意した私ですが






4人の会社は忙しく





そんなタイミングもなく忙しく働かされていました。






働かされていたという感覚が既にモチベーションの低さを現しています。






その頃10月に幕張メッセで行われるヘアワールドというビッグイベントの準備に取り掛かって
いました。








そこで、またとんでもない指令がでます。






一人1ブースを担当すること。






しかも私が担当するのはアメリカのメーカー。






ディレクターは外国人。参加するアーティストも外国人。






最初からびびりまくり。






それでも時間は止まりません。





打ち合わせを重ね、ステージ、照明、音響等の業者さんとも






打ち合わせをしていきました。





打ち合わせ時はクライアント側は日本人の方が窓口だったので





大きな問題はなく進んでいきました。






前回のイベントとは違い、規模が大きいので戸惑うことが多かったのですが、






さすがに先輩にフォローをしてもらいながらなんとか当日までこぎつけました。








最初からトラブルです。ステージ施工の工程が大幅に押してしまいました。






どうも隅だしが遅れ、ブースの正確な位置が決まらなかったようでした。




次第にイライラが募る業者さん。





当然業者さんは私の段取りがわるいんじゃないかと疑いだします。






私は無実でしたよ。






遂に待ちきれなくなった音響会社の人が私に詰め寄ってきました。






私は事情を説明し、謝りました。






一度は引き下がりましたが、再度私のところに抗議にきました。





「おい、どうなってんだ」





完全に怒り心頭。





ここで私は開き直ります・・・・というか考えました。





ここは自分の仕切り場。





自分の指示に従えないものはいらない。






私はその担当者をステージの裏に呼び出しました。






ムッとしたまま彼は私についてきました。






私は一言。






「俺の指示に従えないなら帰れ」






そう凄みました。さらに






「いいんだよ、帰ってもらって。代わりはいくらでもいる」






いやいやいませんけど(笑)






相当な喧嘩越しで言いましたよ。






何か言い返してくるかと思い私も次の手を考えていました。






すると表情は全く納得していませんでしたが






「すいませんでした」





と謝ってくれました。






私は大きくため息。とりあえず、トラブルを回避。






そうこうしているうちにステージはできあがりました。






その頃にディレクターが登場。





もみ上げがエルビスプレスリーのように長く、体型はスーパーマリオみたいな






気難しそうな人でした。





スケジュールでいくと当然もう音が出せる時間。ところが






押してしまっているのでまだ音が出せませんでした。






私が説明すると(通訳を通して)






理解してくれました。





私はホッとしました。





しかし、次の瞬間離れたブースから音が鳴り出しました。






入口に近いブースなので早く作業が進んでいました。






これがなんと同じアメリカのメーカー。しかも先輩が担当のブース。







ディレクターの顔が一変。






どうやらあっちが音を出しているのに何故こっちは出ないんだ。と






怒り出したのです。





一瞬にしてピリピリムード。





困っていると、先ほど私が怒鳴った音響業者さんが






とても段取りよく作業を進めてくれて





音を出せるようにしてくれました。





おかげでディレクターは笑顔に戻り音を出して試していました。






私はさきほど怒鳴った音響さんにお礼をいいました。





彼も、笑顔で答えてくれました。






これぞ、チームワーク。






このステージの成功を予感させてくれました。





(つづく)