マンション供給は昨年が底! | 選手が心を傾けるスポーツコーチ ヤディ(八所和己)

マンション供給は昨年が底!

日経新聞をはじめ、不動産関係のメディアで発表されていました。

  不動産経済研究所が1月19日に発表した「首都圏マンション市場動向 2009年のまとめ」によると、09年に供給された民間分譲マンションは、首都圏全体で3万6,376戸となり、08年と比べ16.8%(7,357戸)の減少となった。地区別では、東京都区部が08年比5.0%増加した以外は、都下(08年比24.0%減少)、神奈川県(同34.9%減少)、埼玉県(同14.6%減少)、千葉県(同34.2%減少)の全エリアで減少となった。
1戸当たりの平均価格は4,535万円で、08年に比べ5.0%下落。7年ぶりの下落となった。
10年の供給見込みは、4万3,000戸で、09年に比べ18.2%増加としている。


昨年はアウトレットマンションなどと呼ばれて一瞬マンション市場が回復の兆し!!??





なんて錯覚を起こしそうな時期もありましたが、






全くそんなことはなく、17年ぶりにに供給戸数が4万戸を割ってしまった。






相次ぐマンションデベロッパーの倒産で負った傷は相当なもの。






銀行・役所関係を除いて、マンションを建てていくのに必要な業者、






ゼネコンや設計事務所、我々不動産広告会社にも同様に厳しい世界を突き付けられました。






そもそもは地価の高騰、原油高騰による建築費が上がり、マンション価格が一気に上がった。







これでも売れると予想して販売を続けていたから今考えると恐ろしい。







そんな市場アウトの商品が当然売れるわけがない。






その結果が今の現状。






その価格で売るのは難しいとわかっていた不動産広告会社も価格設定に口出しをできるわけもなく







ひたすら集客するための手段を考え、お金を使ってきた・・・・







はずがお金は回収できず・・・・という事態も起こったりした。







2008年・2009年はそんな年でした。







では、2010年は?








デフレ傾向が進む中、不動産も同様に地価や建築費は下がってきて、







以前よりはマンション事業がやりやすくなるのではないか?という見込みだ。







ただ、用地の絶対数が多くないから競合が多くなれば土地の値段も上がっていく。







少し話は逸れるが、中古マンションなんかも競合がひしめき合って価格が上がったりする






現象が一部で起きている。






それだけは避けたいもの。やっぱり適正価格での市場エントリーが絶対条件。






不動産広告会社もそこら辺は事前のマーケティングで声を大にすべき点なのだろう。






ただ、売れ残りの物件もまだまだ多く、






今年すぐ、新規のマンションが増えていくという楽観視は全くできない。






在庫を確実に捌いてからということになる。







そう考えると、新規のマンション(アウトレットでもなく土地から買収して建てていくもの)







が市場に定期的にエントリーしてくるには時間がかかる。







早くて夏頃ではないか?






やっぱりそれまでに新たな試みを形にし、不動産広告に特化する部分と







他業種への進出をある程度軌道にのせる必要があるなと考える。