ビルボードチャートにビートルズが戻ってきた
世代を超えて続く彼らの人気ぶりを考えればこれは珍しいことではない
しかし、ランキングのどこかでビートルズの名前を見かけることはよくあることだが、時折、ヒット曲で埋め尽くされたアルバムがチャートに残り続けるようなよくある動きとは違い、往年の名盤のひとつが突如としてカムバックすることがある
『アビイ・ロード(Abbey Road)』が複数のランキングで再び成功を収めたのは、まさにそんな感じだ
『アビイ・ロード』は3つの異なるビルボードチャートにランクインした
少し前まで、これらのチャートから姿を消していた同アルバムだが、復活を遂げ、その内1つのチャートではトップ20入りを果たした
最も高い順位を記録したのはVinyl Albumsチャートで、『アビイ・ロード』は20位に返り咲いた
数十年前の作品にしては、すばらしい復活劇と言える
また、Top Album Salesチャートでは42位、Top Rock & Altemative Albumsチャートでは最下位から1つ上の49位という順位を獲得した
■売上枚数の増加がチャート復帰に貢献
ビートルズのチャート復帰は、『アビイ・ロード』の購入枚数が顕著に上昇したことによるところが大きい
Luminateによると、同アルバムは当該の計測期間において2500枚強を売り上げた
前の週から16%の増加だ
それほど大きな数字には聞こえないかもしれないが、半世紀以上前に発売されたアルバムとしては注目すべき成績だ
ビートルズの全アルバムの中で、『アビイ・ロード』は最も商業的に成功したアルバムのひとつであり、最も愛されているアルバムのひとつであることは間違いない
同アルバムは、今週ランクインした3つのチャートのすべてにおいて過去に首位を獲得したことがあり、ビルボードがレコード売上を単独指標として追跡し始めるずっと前から、安定した成績を残している
『アビイ・ロード』はVinyl Albumsチャートで大きな節目を迎えようとしている
このチャートにおいて、同アルバムは通算489週のランクインを記録している
もし今年、あと数週間ランクインすることができれば(その可能性は高いと思われる)、Vinyl Albumsチャートで通算500週ランクインを達成した数少ない作品のひとつとなるだろう
■『アビイ・ロード』は常に愛されてきた
1969年にリリースされた『アビイ・ロード』は、ビートルズのメンバーが揃って発表した最後期のアルバムのひとつである
同アルバムには、『カム・トゥゲザー(Come Together)』や『ヒア・カムズ・ザ・サン(Here Come The Sun)』などのヒット曲が収録されており、ロンドンのアビイ・ロード・スタジオの外で横断歩道を渡る4人のメンバーが描かれた象徴的なジャケットは、音楽史上最も知名度の高いジャケットのひとつとなった
(この記事はForbes JAPANの記事で作りました)
ビートルズの衰えぬ人気を考えれば、納得もいく
私は、ビートルズの大ファンであり、彼らのアルバムは全て好きだが、オリジナルアルバムでは『リボルバー』と『アビィ・ロード』が特に好きだ
ちなみに『アビィ・ロード』は実質上のラストアルバム
(発売順は『レット・イット・ビー』が最後だが制作順は『アビィ・ロード』が最後)