ハリガネムシがカマキリを“ハイジャック”して操る!?遺伝子を受け継ぐ「水平伝播」を確認  | メインウェーブ日記

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体内に入り込んだ寄生虫が、宿主である「カマキリ」を操って、水に飛び込ませる―にわかには信じがたい謎の行動原理について、新たな研究成果が明らかになりました

理化学研究所や京都大学などの研究グループは、カマキリの体内に寄生する「ハリガネムシ」は、カマキリから遺伝子を取り込んむことによって、カマキリを操っている可能性がある、と発表しました

■カマキリを入水させる「宿主操作」は遺伝子がカギ
ハリガネムシは昆虫に寄生し、その昆虫をカマキリが捕食することで、カマキリの体内で成長します
その後、成虫になると、川や池で産卵するため、カマキリをコントロールして川や池に入水させます
ハリガネムシは水中に戻って繁殖しますが、泳げないカマキリは、陸に戻っても弱って死んでしまいます
この現象は「宿主操作」と呼ばれていますが、なぜ「宿主操作」ができるのかは分かってませんでした

研究グループによりますと、それぞれの遺伝子を解析した結果、ハリガネムシのDNA情報にカマキリに由来するものと考えられる大量の遺伝子が見つかったということです
両者の遺伝子の構造が似ているため、ハリガネムシは容易にカマキリを「宿主操作」、いわば“ハイジャック”できると考えられます

■カマキリからハリガネムシに“遺伝子の受け継ぎ” 生物の進化の解明に期待
このように、遺伝子が親から子に受け継がれるのではなく、異なる個体や生物の間で受け継がれることを「水平伝播」といいます
研究グループによりますと、「水平伝播」は生物の多様化や進化に大きく関わっていますが、解明するには膨大な種類の生物を比較する必要があり、研究は難しいとされていました

今回、カマキリからハリガネムシへの大規模な遺伝子の水平伝播が確認されたことから、遺伝子を取り込む過程などが分かりやすいモデルとして、今後、生物の進化の解明に向けた研究に寄与することが期待されます

研究グループの理化学研究所・生命機能科学研究センターの三品達平さんは「今後、大規模な水平伝播の研究を進め、遺伝子を取り込む仕組みや、カマキリの行動を制御するシステムをさらに解明していきたい」ということです

この発表は、生物学の学術誌の「カレントバイオロジー」のオンライン版に掲載されるということです

(この記事は、ytv(読売テレビ)の記事で作りました)

今回の研究などがさらに進めば、宿主操作」や「水平伝播」などの不思議や謎などが解明されるかも・・・


いわゆる「宿主操作」でよく知られるのは、カタツムリに寄生するロイコクロリディウムがいます

カタツムリの触角に寄生してイモムシのように擬態し、だまされた鳥がこれを捕食し、鳥の体内で卵を産み、鳥の糞と共に卵が排出され、その糞をカタツムリが食べて再びカタツムリに侵入する

これを繰り返し「生存」してきました

 

 

 

 


 

上の2書籍は、寄生という不思議、したたかな生態を解説
不思議でしたたかな世界の住人や生き様に迫る